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済みません、諸事情で更新遅れました。

だって、だって・・・・・・・・・・・・。

後書きに続く。

「き、貴様! 我が伴侶、ミナになんてことを……近衛兵! オルテガを害したことも含め、こ奴を拘束し牢屋に……」

「あらあら、そう言えば、あなたも言ってましたよね? アルの悪口……」


 微笑む姉上にたじろぐバカ王子は、さっさと行けとばかりに近衛兵に視線を送る。

 が、


 そういえば……。


「…………」


 バカ王子の指示に動かない近衛兵を見てふと思い出す。


 確かこの国の王を守る(王子の近衛兵オルテガは除く)近衛兵は、実際にドラゴンの亜種である、ワイバーンを一人で狩る実力がなくてはならないとされていた。

 近年、それともう一つ、同格かそれ以上に近衛兵になるための儀式がある。

 それは……。


「あらあらあなたたち、アレの命令で……。私に剣を向けるのですか?」


 ニコリとほほ笑む姉上を見て、


 ザッ!


 近衛兵は一糸乱れぬ動作で、自分の持つ剣の刀身を手に持ち、


「「「「「「あなたに全てを捧げます! 我が《ユア》女王陛下マジジェスティ」」」」」」

 

 剣の柄を天に捧げた。


「これって王に忠誠を誓う時にするもんだよね? 女王陛下って何? 姉上はただの侯爵令嬢だよね?」


「「「「「「全ては我が女王陛下のために!」」」」」」


 僕の叫びは近衛兵には届かなかった。

 どうやら認識が甘かったらしい。

 近衛兵になるための儀式とは、姉上と五秒以上対峙するなんて言う、いわばレクエーション的なことがあると聞いた。

 それはやんちゃで言うことを聞かない近衛兵を脅す、例えだとばかり思っていたのだが……。


 どうやら姉上は、僕の知らない所で私的に屈強な騎士を作り上げていたようだ。

 だから僕は、いまだ状況を把握してない王子とミナに向かって叫ぶ。


「逃げろ! 超逃げろ! 息の続く限り……」


 それが最後の優しさだと言うのに、


「ふっ、やはりお飾りの近衛兵など当てには出来ぬようだ」


 そう言ってキザッたらしく前髪を払い、パチンッと指を鳴らすバカ王子に反応して、

 ガシャガシャと無粋な金属音が辺り響いた。


「ふはははは! こんなこともあろうかと、隣国アルムデルの重騎士を借り入れていたのだ!」


 雪崩れ込んできたのは、見るからに分厚そうな完全鎧フルプレートで身を固め、抜身の剣を構える重歩兵がざっと二〇人。


「無いって。隣国にまでこの国の恥部をさらけ出して、兵を借り入れるなんて、無いって!」

「大丈夫だ、この事は内緒だとかの国の王女と話が付いてる」

「それってあの王女に弱み握られてるよね? 全然大丈夫じゃないよね?」


「大丈夫だ。俺とミナが結婚すれば、全て上手くいく」

「きゃっ! 結婚だなんて……もう王子ったら!」


 いつの間にか復活したミナが、うっとりとした表情でバカ王子に寄り添い。

 この状態がどう言うことか分かってないバカ二人は、桃色空間で勝手に盛り上がっていた。


 バカ王子って、政治的なことなんてまったく無頓着なくせに、妙なところだけちゃっかりしてると言うか、抜け目無さそうなのに根本的なとこが抜けてるっていうか……。


 それにしても、隙あればこの国属国にしようと狙ってる、アルムデルの兵を借りるだなんて……。

 ま、まあ、後のこと《尻拭い》はバカ王子の親《国王》に任せよう。

 ホントにこの件に関しては、僕も侯爵家も、一切関与してないからな!


 そんな僕の思いなんて、バカ王子には一ミリも伝わらないのだろう。

 なんか、自慢げな笑みを浮かべながら、


「しかも、こいつらは王国の言葉を知らない生粋のアルムデル人だ。だから……え、ええっと、ヒ、ヒージャ《攻撃準備》!」


 バカ王子のたどたどしい号令でも、しっかりと攻撃態勢を取る重騎士たち。


「アルムデル語を知らないお前には……」


「いやいや、ここの関係者で隣国の言葉たどたどしく言うのは、あんただけですから!」


 隣国の、しかも同盟国の言葉を、あんたの婚約者《王妃候補》が知らないはずないでしょ!


 もちろん僕もマスターしているし、王子の婚約者をしていた姉上は当然…………。


「ザッチェ《さっさと》、ベーク《尻尾をまいて》、オティマ《お家に帰りな》、アゲーラ《坊やたち》!」


「いやいや、なんで煽った? 姉上知っててやってますよね!」


 僕のツッコミよりも、よどみなく罵倒した姉上に重騎士は殺意を持って反応した。


「ミーツ《全員》デジュライ!《攻撃準備》」


 この状態で、僕が出来るのは一つだけだ。


「全員、退避ぃぃぃぃぃぃ!」


 僕の声に、呆然と事の成り行きを見ていた人々が動き出し、

 姉上に忠誠を誓っていた近衛兵は、被害を最小限に抑えるため、逃げる人々の誘導を開始した。

更新しようとログインしたら、何やらブクマが異常に増えてた。

「まさかね!」っとニヤニヤしながらランキングとか見てみると・・・・・・なんと日刊ジャンル別の四位に突き刺ってた!

何度も確認して、ニヤニヤしてて投稿遅れました。


これもひとえに、お読みいただいてる読者様のおかげです。

ありがとうございます。

引き続き、応援よろしくお願いします!

あと、連載中の『半径三〇センチぐらいの最強勇者』の方も応援お願いします!

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