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すみません。
言い訳ですが、パソコンの調子が悪くて、投稿遅れました!
今回、ちょっと短めです。
「「「「「ええ!? アルサス様の婚約者!!」」」」」
「ええ! なんでそこにだけ食いつくのじゃ!」
予想以上の反応にヒルデが叫び、
「あ! あんな人通りの多いとこで、タンポポの花が咲いてる! そうね! 私もこの花のように踏まれても踏まれても、強く生きなきゃ!」
現実逃避で窓から校庭を見ているミル先生。
そして、
「あらあら? その婚約は無効だと言ったはずですが?」
なぜか白銀の髪を手で払い、隣でいきり立つ姉上。
日常の一幕。
ただのホームルームが、混沌と化した瞬間!
なのに、
「うわあぁぁぁぁ! お姉様怖あぁぁぁぁぁぁい! アル君助け……んべしっ!」
場の空気を読まない男爵令嬢が、僕にしなだれかかろうとして姉上のデコピンで吹き飛んだ。
ついでに彼女の詰めていた硬貨も飛び散る。
「あらあら? ごめんなさい。私の愛弟に、羽虫が飛んできたと思ったのでつい……」
「ついで人を拭き飛ばして言いわけ! それになんで、デコピン一つで私が壁にめり込まなきゃならないのよ!」
パラパラと音を立て、めり込む教室の壁から生還するミナ。
「凄いな。姉上のデコピンを受けて、即座に言葉が出るなんて!」
安にしぶとい! まるでゴキブリ並みだ!
そう言う意味で言ったのだが、
「え? そ、そう? そんな……アル君に褒められるなんて……やっぱり私たちって……ぐえぇ!」
懲りない彼女は作り笑顔を作ろうとして、腹部に強烈な一撃を受けて体をくの字に浮かした。
姉上が指弾で飛ばしたと思える金貨と共に、床に転がるミナ。
「あらあら? 落し物ですわよ? 『その硬貨。全部返すまで戻ってくんな!』様?」
にこやかに『絶対遵守の首輪』を発動する姉上に、
「ふざけないで! これはあなたがどれだけこの学園に迷惑をかけたかっていう、物理的な証拠よ! さあ皆! 私を信じて立ち上がって! この暴虐美人なこの女に、正義の鉄槌を!」
即座に立ち上がるミナ。
それと、面倒臭いから言わないけど、それを言うなら傍若無人な!
「私は、全然、あなたに屈して無いから!」
言いながらも、ちゃんと硬貨を、受け取った者に返していくミナ。
正直、とてもシュールな光景ではあるが……。
でも、それでも、倒れても倒れても立ち上がる彼女を見てふと思う。
彼女の力ある言葉って、どれほど姉上に効果があるのだろう?
思わず見極めたくなった僕に、
「さあ立ち上がるのです! 私はそのために生を受けた『戦乙女の歌い手』なんですから!」
彼女の力ある言葉が、教室の空気を変える。
祈るように天に向受け瞳を閉じ、自分胸に両手を置いて息を吸い込む彼女。
もしかしたら、
彼女の言葉に、この状況を少しでも良くしようと、心を動かされた者がいるかもしれない。
確かに彼女の声には、僕も心が高ぶる。
僕だけじゃない。
教室にいる誰もが、思わず席から腰を上げる。
『さすが戦乙女の歌い手』
少しでもそう思ってしまった僕の耳朶に、
「ぼ、ぼえぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
え?
「ぼえぇぇぇぇぇぇぇええええええ!」
なにこれ?
教室に響き渡るミナの歌声は…………恐ろしく音程が外れた、物凄い雑音だった!
それは、
「ねえ? わっちは? 満を持して登場したわっちの扱いわ!」
彼女の歌声に、僕の婚約者の叫びは掻き消されるほどだった…………。
最後までお読みいただきありがとうございます!
おいおい、婚約者どうなった?
そう思うあなた。
作者もどうなるか分からないので、更新を待ってください!
ブクマ、評価、感想も、よろしくお願いします!




