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調子のいいうちに、こっそり更新!

「え? もう! お姉さまってばおっちょこちょいなんですから……それで、いったい何枚割ったんですか?」

「ああ。『さらわれた』と『皿割れた』をかけたボケね。そりゃ姉上だったら…………」

「アルサス様なんでそんな冷静にツッコむんっですか! 物凄く居たたまれないんですけど!」


 ミナのボケを一蹴する僕に、


「はあ? さらわれるってのは、確か物語とかでか弱い女性とかが悪者に力付くでって、アレだろう?」

「ぐびっ! 確かにそんな感じですよね?」



 ジュークからもたらせた報をセツナは鼻で笑い、マリアーナが魔力回復薬を煽りながら首をかしげる。

 まあ、そうだろう。

 だってあの姉上は、そんじょそこらのヒロイン(か弱いだけの女性)とはわけが違う。

 むしろヒロインのピンチに颯爽と駆けつける、ヒーローのポジションだと思う。


「まあ、それでも、ジュークがそう言い切るんだから、それなりの証拠があるんだろ?」


 最近、ちょっと影の癖に表にですぎ!

 とか、

 名前貰って浮かれすぎ!

 なんて思うけど、それでも裏稼業では大陸でほぼ最強だろう彼が言うのだ、何かしら理由があるのだろう。

 そう思ったのだが、


「はい。何もないんです」


 彼は戸惑う様に眉間にシワを寄せ、そう言い放った。


「え? 姉上が『私さらわれちゃった!? アル早く助けに来て!』とか、『娘さんは預かった。命が惜しけりゃこの書類(婚姻届)に侯爵令息がサインして今すぐ役所に届けて来い!』とかの脅迫状が姉上の部屋に置いてあったとかじゃないの?」


「なんですかその、女帝様が飛び上がって喜びそうな脅迫文は! そんなの有る訳ないでしょう! そんな都合の良い脅迫文があったら見て…………ん!? なんですかこれ?」

「今お前が見てみたいもの」


 僕は懐にあった手紙をそっと彼に渡した。

 その手紙にさっと目を通すと、彼は、


「………………………………うわぉ!」


 ポツリッと囁き、何事も無かったかのようにソッと僕に手紙を戻した。

 まあ、世の中には知らなくていい事ってあるよね!


「それで、お主の言う何もないとはどう言うことなのじゃ?」


 ある程度予測できたであろうヒルダが、手紙の事には一切触れず話を進めた。


「はい。私が調べた限り、女帝様の痕跡が昨日の夕方までで、その後の消息が一切不明なんですよ! アル様何か心当たり有りませんか?」

「昨日の夕方から?」


 影としてのプライドを投げ捨ててまで、姉上の心配をするジューク。

 それに応えるべく、僕は昨日何があったのかを思い出すのだった。

最後までお読みいただき、ありがとうございます!

こう見えて作者、中々立ち上がらないパソコン。

調子いいかな? って執筆始めれば、保存し得てないのに勝手に電源が落ちるパソコンと、

日々戦っております!(早く新しいパソコン買えよ!の声はスルーの方向で!)

心が折れかかっている作者に、どうか救いの手を!

(簡単に説明させていただくと、ブクマや評価、感想が欲しいです!)

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