第二部:プロローグ
どうも!
最終話と言っておいて、完結設定忘れた岸根です!
お詫びと言ってはなんですが、書き始めてる次回予告編投稿します。
「これより、第十二期、入学式を始めます!」
静まり返った式場で、女生徒の厳で凛とした声が響く。
あの婚約破棄事件から数日後、
僕は『対魔物をやっつけるぞ学園』通称タイガクの入学式場に来ていた。
もちろん、この国の、いや、大陸に所狭しとはびこる魔物を倒し、人々が安らかに暮らせる世界を作るための学園だ。
あの婚約破棄後、どうなっただって?
それは後で話そう。
今は入学式の最中だ。
「それでは、在校生を代表して、二学年ながら実技、学科が他の追従を許さず、常に我らの道を示していただける英雄。いえ、もう女神と言って良いほどのお方。シルヴァーナお姉様のお言葉です! 入学生一同、起立! 礼! そのまま床に額を押し付けて、お姉様の声を聞け!」
何言ってんのこの女。
同意を求めるように辺りを見回すと、
「…………」
僕と同じ新入学生は無言を貫く。
彼らは今の所同志と呼べるかもしれない。
しかし、
「きゃぁぁぁ! 女神様のご来光よ!」
「神よ! 今日と言う日に……ありがとうございます! ありがとうございます!」
二年、三年の先輩方々は、彼女が言う通り床に跪き、額を押し当てていたり両手を合わせて天に祈りを捧げたり……。
『あれ? ここって変な宗教団体だっけ?』
なんて思えるほどの混沌だった。
正直もう帰りたい。
帰って何事も無かったかのように他国へ留学したい。
でも、それは出来ない。
なぜなら……。
「あらあら、新入学生の皆さん。初めまして、この学園の生徒会長を務めてます、シルヴァーナ・タリスマンと申します」
軽やかな足取りで壇上に登ったのは、シルヴァーナ・タリスマン。
僕の姉上だったらだ!
最後までお読みいただきありがとうございます!
次回予告どうだったでしょうか?
続きが少しでも気になるあなた!
ブクマ、評価、感想、お待ちしております!