第11話 デートは続く
- アカリ side -
『僕は、君のことが好きだ!って事。』
『だから、これからは『そのつもり』で付き合ってほしい。』
まさか、あんな言葉まで飛び出して来るとは思っていませんでした。
もう、あの言葉を聞いてから世界の風景が一変してしまいました。
美しいものはより美しく、美しく無いものはそれなりに見えるようになりました。
お母さんにも早速報告したところ、とっても喜んでくれて
「これは、晴れ着を着るのが先か白無垢を着るのが先か楽しみね!」
と言っていました。
何を言っているのか、今一つピンときませんでしたが…
「そのうち、すぐに分かるわよ♪」
上機嫌で答えてくれるお母さんでした。
因みに、その言葉を帰宅直後のお父さんが聞きつけ卒倒する一幕もありました。
まあ、お見合いは嘘だったんだけど、執拗に付き纏う男性がいて、対処に困っていたのは事実でした。
(今度言い寄ってきたら、投げ飛ばしても良いわよね?)
もう、躊躇う必要は無いんだし。
ノブ君なら、気心も知れているし、話す時に緊張もしない。
なにより、私には友人として暖かく接してくれる。
まぁ、今は恋人同士になれたから、もっと前進できたかしら…
「恋人同士…」
あ~、言葉にしただけで、恥ずかしさのあまり、ベッドに倒れ込んで枕を抱いて、そこら中を転げ回りたい!
もう、毎日が待ち遠しくなりました。
一分一秒でも早く彼に会いたい!
そして1時間でも2時間でも…もっともっと、沢山の時間を彼と一緒に過ごしたい!
『SNSでいつでも会えるよ!』って友達は言うけど、文字や写真や声だけじゃ全然足りない!
顔を見て、声を聞いて、匂いを嗅いで、抱き着いて温もりを感じないと、ぜ・ん・ぜ・ん足りない!
あ~、早く明日来ないかなぁ。
早く会いたいよぉ~、マイダーリン!
◇◇◇
こうして人は恋という名の奈落の底へ落ちて行くのです。
合掌、礼拝。
fin




