戦友
軍歌っぽい?
足並み乱れても 同じ未来へと
つまさきそろうなら おのおの好きにやればいい
襟もとを正されたって
どうせ おれたちゃならず者
脛に走る疵は泣きどころだけど
膝小僧では涙を拭うんだ
浪花節にもギターは似合う
鎌首 反らせて咽び哭くがいい
謳い踊れる恋など知らないが
交える拳を かたく かたく握ったなら
不器用な漢と漢は
歯をくいしばったまま語るのさ
だからあしたからは おまえを戦友と呼ぼう
鬣 揺らす風 東へ南へ
そっぽを向けるのは 鶏冠のない風見鶏
襟足をつかまれるけど
いくぜ おれたちゃあらくれ者
呷る盃は米どころうまれ
夜は更けてもまだ酔いの口だよ
七五調にも字余り赦せ
雁首 刈り取る死神の園
縋り頼れる光は持たないが
震える拳を かたく かたく握ったなら
臆病な漢と漢は
凍りつく背すじして強がるさ
せめてこのときだけ おまえを戦友と呼ぼう
アジア映画でたまに流れるかんじ?