登場人物(随時更新)
【アッシュの兄妹たち】
・アッシュ・グエン・ローリー/モーリス・スウェン
長男。22歳。辺境ガウルで兄妹を守り、散った少年。異世界で貴族として百年を生き再転生。兄妹たちにより「魔王」に祭り上げられている。〈魔王の身体〉を宿した左腕と兄としての愛で、大陸の運命と内なる怪物に挑む主人公。冒険者として、前世の名前モーリス・スウェンを名乗る。
・イーサ・グエン・ローリー/ロゼッタ・スウェン
銀髪の三女。17歳。“銀色の悪魔”と畏怖される再生魔術師。北方の少数民族の生まれ。奴隷商を襲ったアッシュたちに助けられ、家族になる。兄を蘇らせるため七年かけ精霊を集め尽くし、今は魔力枯渇でも献身で一行を癒やす。冒険者としては、アイリッシュの力で黒髪の少女に姿を変え、聖職者ロゼを名乗る。
・ダリア・グエン・ローリー
青髪の次女。17歳。“蒼白の悪魔”と呼ばれる召喚魔術師。魔物や獣、死霊をも引き寄せる体質で、彼らを召喚し従えることも可能。体質から「忌み子」として家族を追放され山中を彷徨い、ガウルにてアッシュたちの家族となる。魂の欠片を移した青猫ダーリャで兄を陰から護る。再転生時に、アッシュの魂を呼び寄せた。
・ダーリャ
ダリアの魂片を宿す子猫。普段はもふもふマスコットだが、精神世界で魔王の身体を追い払うなどの活躍も。兄の頭上指定席で気ままに“みゃあ”と鳴いている。
・アイリッシュ・グエン・ローリー/リーザベート・スウェン
妖狐族の新たな兄妹。16歳。アッシュ亡き後、帝国の奴隷商で売られていたところを末妹ハイネにより家族に加えられる。元奴隷故に周囲への遠慮を抱きながらも、徐々に家族に溶け込みつつある。冒険者としてはリーザと名乗り、変化の術を応用した様々な魔法で仲間を支える。
・ハイネ・グエン・ローリー
五女。10歳。手紙でのみ登場。智謀と狂気を併せ持つ。兄への愛が行き過ぎて王都を裏で動かす知者。手紙は甘さと毒が紙一重のヤンデレ仕様。アッシュたちが冒険に旅立つ動機を作った。
・ビリー・グエン・ローリー
次男。21歳。剣帝と呼ばれる。敵を倒すたび「アッシュがいたらこんなもんじゃ済まなかった」と言い続け、アッシュが「魔王」と呼ばれる根本原因を作った。
・クリス・グエン・ローリー
長女。19歳。武帝と呼ばれる。ビリーと共にアッシュが「魔王」と呼ばれる原因を作った。
・フェリム・グエン・ローリー
四女。15歳。魔族からは白鬼と呼ばれた。
・グリム・グエン・ローリー
三男。15歳。家の周囲の結界や、ガウルの建築物の築造を一手に担った。魔族からは無垢と呼ばれた。
【ガウルの人々】
・マリン・サラマンサ
ガウル村に古くから暮らす老齢の女。アッシュ亡き間も兄妹たちのことを見守ってきた。兄妹に魔法の基礎を教えた。
・パパン・アウグスト・フォン・シュウォーツァー
ガウル村に古くから暮らす老齢の男。アッシュたち兄妹に読み書きなど生きていくための基礎的な術を教えた。
【ルーランド王国の人々】
・ユウキ・ハヤマ
勇者。本名、端山勇気。王国の謀略の一部として召喚された、日本で挫折を味わった30歳、無職。現在、身体的には15歳前後。「勇者の身体」に突き動かされるように戦う。冒険者となったアッシュたちの元に現れ、パーティーを組むこととなる。
・ウェイン・ドール・ロー辺境伯
ルーランド北東を治める青髪の辺境伯。王国の評議会でも確かな力を持つ。魔族五千を密配備し“魔王の身体”を狙う野心家。
・フォーレン・ドール・ロー
ロー伯の嫡男。城塞都市ピカホンタスの統治を任される。
【魔族領の人々】
・ベリン・ゲン・シューベルト
旧・魔王国シューベルト家の当主。古くからルーランド王国と密約を結ぶ上級魔族。ガウル襲撃後は消息不明とされるが、その実、イーサとダリアの力により無惨に死去。残した兵団がロー辺境伯に転用された。