表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
届かない君を見つけて  作者: Lost
第一章
2/5

成人式

 俺、須藤悠(すどうゆう)はある市民会館に向かって歩ていた。


「悠、眠そうだな」

 そう言って面白そうに笑ったのは旧友というより悪友である山田雄二(やまだゆうじ)である。

「ああ、ちょっとな」

「お前成人式前くらいちゃんと寝ろよ」

 半分くらいは雄二のせい何だか、半分は俺も悪いので、睨むだけで黙っておいた。



 そんな馬鹿なやり取りをしている間に会場に着いた。

「おお、人がいっぱい」

 再開を懐かしんで談笑してる人、写真を撮りSNSにあげてる人、女子が可愛いだの騒いでる人。

「悠、気にするとこそこか?」

「逆にどこ気にしろと」

「懐かしいやつがいるとか、あいつすげー変わったなとか?」

「なんでお前が疑問形なんだよ、あと雄二以外友達じゃないから顔も名前もあんまり覚えてない」

 俺はこの男以外に中学の友達はいないのである。

「いや、悠友達別にいるだろ」

「成人式開始まで残り10分なので早めに受け付け済ませてください」

 受付のお姉さんが外に出てきてそんなことを大声で言っている。

「そろそろ行くか」

 俺は触れられたくない話題だったので早歩きで会場の中に入るのだった

「おい、待てよ」



 会場に入ると俺らより早く来た人たちが座っていた

 受付を済ませるとよく分からんクーポンと席番号を渡された。

「おー主人公席じゃん」

「なら隣に美女が来るんじゃないか?」

「隣に来たのはメガネヒョロガリ童貞だったけどな」

「うっせ」

 雄二は爽やかイケメンで筋肉もあるので何も言い返さないのである。

 ちなみに、「主人公席」とは、アニメなどで主人公がよく座る窓側の一番後ろの席のことである。

 そこで、隣の席の美女とイチャイチャするのが定番となっている。(偏見)



「つーか悠コンタクトとワックスは?」

「家にあるけど一様買った」

 雄二に言われて最近コンタクトとワックスを買っておいた。つけてきてないのは朝眠かったからで     ある。

「何だよ、ニヤニヤして気持ち悪い」

「いやー、親友としては嬉しいわけですよ。少しはおしゃれに興味をもってくれて」



「須藤と山田じゃないか」

 そんな会話をしているとGTOこと(グレートティーチャー大木)先生が話しかけてきた。はいそこ、

パクリとか言わない。

 大木先生は俺と雄二の2,3年の担任だった女性の先生だ。

「大木先生、ご無沙汰してます」

「おーGTOじゃん、お久ー」

「只今より成人式を始めます」



 そんなこんなで成人式が始まった。






 

 


 

 

 



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ