令和の米騒動(2)
昨日の日経新聞に載っていた「備蓄米放出」の記事。
そもそも備蓄米とはどのようなものなのか。
それについても記事の中では解説されている。
『備蓄米
政府は不作に備えて一定量のコメを買い上げ、備蓄米として保管している。10年に1度の不作や、不作が2年連続して発生しても対処できる水準として100万トン程度を目安に保存している。
毎年20万~21万トン程度を買い入れ、最大5年間保管する。期間を過ぎたら飼料用などとして売却する。低温倉庫で保管し、大部分を玄米で蓄える。備蓄米の入れ替えに伴う売買差損も含めると、2023年度決算で備蓄米制度の運営には478億円の国費がかかった。
災害時でも迅速に食料を供給できるように一部は精米状態で保管している。農林水産省は精米備蓄について「15度以下で保管した場合、精米後12カ月経過しても食味は大幅に低下しない」との分析結果を示している。』
不作に備えて政府が買っているコメということらしい。
昨年8月からの米騒動とコメ価格の高止まりもある意味では「異常状態」なので、備蓄米放出でそれに対して対処をしてくれるのはありがたい。
実際、備蓄米放出のニュースが流れた後、コメが値下がりし始めているという。
『政府が24日に放出準備を表明すると上昇傾向が続いていたコメ相場に変化が表れた。堂島取引所(大阪市)に上場するコメの値動きに連動した指数先物「堂島コメ平均」の31日の終値は、発表前の23日終値から1.6%安だった。』
コメを買い占めて価格を釣り上げていた事業者が、備蓄米放出によって値下がりするのを恐れて市場にコメを流し始めたとのこと。
そのままコメ価格の高止まりが解消して欲しいところだが、まだまだどうなるか分からない。




