自分の中のアイデアを蓄積していく(1)
何か考えるべきことがあったり、アイデアを出す必要がある場合、基本的には自分の頭の中の考えを手書きで書き出していくようにしている。
その「手書き」という点が重要で、やはり自分の手を動かして文字を書いていくということはパソコンで文字を打ち込んでいくこととは違った良さがあると思っていた。それに、手書きであれば「文字」だけではなく「図」も簡単に書くことができる。文字と図を組み合わせることによって、視覚的に物事を捉えやすくなる。それをパソコンでやろうとしたらなかなか難しい。
以前は実際の無地のノートを「落書き帳」という形で文房具店で購入して、それに色々と書き出すようにしていた。
ただし、最近はノートというものも使っていない。
リアルのノートを買ったのももう何年もなかった。
リアルのノートを使う場合、一つ、大きな問題があった。
それは、「場所をとってしまう」ということだ。
ノートは実際に形として残っていくので、どんどん家に使い済みのノートが溜まっていってしまう。できるだけ身の回りの物を減らしていきたいというミニマリスト思想を持っている私にとっては、「物が溜まっていく」ということがどうしても我慢ならなかった。それならば捨てればいいだけなのだけど、ただ、その時その時の自分が何に悩み、何を考え、何に対してアイデアを出していたのか、それはある意味では私自身の資産でもあると思っていたので、その「思考」だけは残したいと思っていた。
なので、ノートに書き出したアイデアの中で「残しておく価値がある」と思ったものはスマホのスキャナアプリでデジタルデータ化して、「データ」として保存しておくということもやっていた。
だけど、それはそれで非常に手間がかかってしまう。
その結果、私が行き着いた方法というのが、
「iPadとApple Pencilを購入し、自分の中の考え、アイデアを手書きでiPadのノートアプリに書き出していく」
というものだった。
つまり、手書きのノートという機能自体をデジタル化したのだ。




