経験にお金を使う(2)
現在、上野にある国立西洋美術館で、「モネ 睡蓮のとき」という企画展をやっている。
正直、私は絵画に詳しくはない。
モネ、という名前はさすがに聞いたことはあるが、そもそもどのような人物なのか全く知らない。どの時代の人なのか。どのようなジャンルの絵を書くのか。どのような人生を送ったのか。
その企画展に行くにしても、事前にモネに関する知識は持っておきたい。
ということで、モネについて簡単に調べていた。
クロード・モネは1840年にパリで生まれた。今から約180年前。それほど昔というわけでもない。
印象派を代表するフランスの画家であり、代表作「印象・日の出」は印象派の名前の由来になったらしい。
『印象派の絵画の特徴としては、小さく薄い場合であっても目に見える筆のストローク、戸外制作、空間と時間による光の質の変化の正確な描写、描く対象の日常性、人間の知覚や体験に欠かせない要素としての動きの包摂、斬新な描画アングルなどがあげられる。』
初期の印象派の画家たちはその当時の急進派であり、アカデミー絵画のルールを無視した。
彼らは線や輪郭を描くのではなく、絵筆で自由に絵の具をのせて絵を描いた。また当時の実生活の風景を描き、ときには戸外でも描いた。戸外で制作することで、瞬間的な陽の光だけでなく、それが変化していく様子もとらえることを見つけた。
絵画については完全に門外漢だが、色々と調べることによって知識の幅を少しだけ広げられる。
やはり実際に絵画を見に行くとしても、その背景知識を知っているかどうかも大きいはず。
確かに全く事前知識を持たずに見るというのも、一つのやり方としてはあるのかもしれない。だけど背景知識を持っていることによって、得られる発見もあると私は信じている。