国立西洋美術館(1)
私は、上野にある東京国立博物館には何度も行ったことがある。
昨年の11月も、「運慶展」が開催されていたので運慶が作ったとされる3つの彫像を見てきている。
しかし、同じく上野にある国立西洋美術館には一度も行ったことがない。
上野駅を出て上野公園に入ると、始めにその国立西洋美術館が見えてくる。
前庭にロダンの「考える人」の像が飾られていることでも有名だ。
ロダンはフランスの彫刻家で、1840年にパリで生まれた。
「考える人」はロダンの大作「地獄の門」の中央扉の上で、地獄の様相を眺めつつ思索に耽る詩人の姿として構想された。1902年から1904年頃にかけて拡大作品の制作が行われ、国立西洋美術館の前庭にあるのはそのときの鋳造作品となっている。
右腕で自分の顎を支え、やや俯くように地面を見つめながら、何かを考え続けている。
何を考えているんだろう。
「運慶展」に行ったときも、「考える人」を横目で見て私はそんなことを漠然と思いながら、国立西洋美術館の横を通り抜けて上野公園の最奥に位置する東京国立博物館に向かった。
この像を見るたびに私は、「いつか、国立西洋美術館にも一度は行ってみたい」と思っていた。
つい先日、その国立西洋美術館で、ある企画展が催されていることを偶然知った。
企画展のタイトルは「オルセー美術館所蔵 印象派 室内をめぐる物語」。
本展では「印象派の殿堂」ともいわれるパリ・オルセー美術館所蔵の作品約70点が展示されるとのこと。昨年の10月25日から開催されており、そして終わるのは2月15日。
行くことができるのは、あと半月しかなかった。




