昭和の文豪たち(1)
学生時代、少し背伸びをするような気持ちで、夏目漱石、芥川龍之介、太宰治の小説をよく読んでいた。
この三人の作家の作品は、国語の教科書にも載っていた。
夏目漱石の「こころ」。芥川龍之介の「トロッコ」。太宰治の「走れメロス」。これらの作品は学校の授業で取り上げられ、私が彼らの作品を初めて知った一つのきっかけにもなった。
そこから興味を惹かれ、この三人の作家の作品を含めて色々と小説を買い込んでは読んでいた。
特に、夏目漱石の「こころ」が好きで、この小説は何度も読み返した。
実家に残された私の本棚には、これらの作家の文庫本が今も並んでいる。
先日、あるドキュメンタリー番組を見た。
タイトルは、「映像の世紀バタフライエフェクト 昭和の文豪たち」。
映像の世紀では、過去の映像とともに歴史を振り返る。
映像の世紀というシリーズは私が好きなドキュメンタリー番組の一つであり、今回の番組もそのシリーズの一つとして放映されたものだった。
番組紹介には次のように書かれている。
「昭和45年11月25日、作家・三島由紀夫が自衛隊駐屯地に乱入、隊員に向けて憲法改正と決起を呼びかけた。それは文学者が国家に挑んだ前代未聞の出来事だった。
戦時下において国威発揚の一翼を担った火野葦平。軍国主義に背を向け若い娼婦のもとに通い続けた永井荷風。日本はなぜ無謀な戦争に突き進んだのかを問い続けた司馬遼太郎。
国家という巨大な存在と格闘し、時に自ら命を絶った昭和の文豪たちの苦悩と沈黙の記録である。」
番組では昭和の文豪にクローズアップし、貴重な映像とともに彼らの姿を描き出していく。




