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或る人のFIRE日記  作者: 鷺岡 拳太郎
2026年01月
411/433

カカオショック(3)


会社員時代の私の習慣だった、大量の缶コーヒーとチョコレート。




2023年末に会社を辞めると、私はその二つの習慣を簡単に辞めることができた。今の私は缶コーヒーを買うこともなかったし、日常的にチョコレートなどの菓子を買うことも無くなった。








「買う必要がなくなった」と言ったほうが正しいかもしれない。




会社員時代の、心身ともに削られていくようなストレスはもはや存在しなかった。仕事をするために「缶コーヒー」と「チョコレート」というご褒美を用意する必要も無くなった。スーパーに食材を買い出しに行っても、お菓子売り場でチョコレートを買うということもなくなっていたので、最近のチョコレートの価格高騰にも疎くなっていた。




それくらい、会社という場所で私が受けていたストレスは過大なものだったのだろう。








確かに生きていくうえでストレスを完全にゼロにすることはできないし、場合によっては、多少のストレスがあるからこそ人は前に進めるし、成長もできるということもあるのかもしれない。




だけど、物事には限度というものがある。








会社員時代の末期における私は、ストレスのせいで精神的にぼろぼろの状態だった。何とか目の前の仕事をこなすことだけで精一杯だった。仕事で結果を出しても、それで仕事が軽くなることはなかった。結果を出すことで、逆に上司から追加の責任と仕事をどんどん付加されていく。まるで無間地獄のような状態だった。




ストレスを自分の中で押し殺すために、会社の居室で大量の缶コーヒーとチョコレートを口にし続け、歯もぼろぼろになっていた。








私の中の臨界点が2023年末だったのだと思う。




もうそれ以上、「会社」という枠組みに居続けることを自分に許すわけにはいかないと思った。そのまま居続けると絶対に自分の中の何かが壊れると思った。


幸運なことに、その時の私は将来的な「経済的自由」のために長年に渡って準備を続けていた。私は何かに突き動かされるように「退職」に突き進んだ。それ以外に自分自身を守る方法を見つけられなかった。








チョコレート高騰の記事を見ながら、その当時のことを思い出す。




会社員時代の自分。


そして今の自分。




会社員時代に自分が受けていたストレスから自分自身を解放してあげただけでも、会社を辞めた価値はあったと信じている。



挿絵(By みてみん)


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