カカオショック(1)
つい先日、久しぶりにスーパーの菓子売り場を覗いたら、チョコレートのあまりの高さに驚いたことがある。
以前であれば一個100円もせずに買うことができた板チョコが、200円近くに値上がりしている。他のチョコレート製品の価格も軒並み高騰していた。
今日の日経新聞に次のような記事が掲載されていた。
「ロッテ、カカオの調達分散 ガーナ→コートジボワール産に 高騰でチョコ離れ、防ぐ
カカオ豆の需給が逼迫していることを受け、チョコレート菓子を生産する各社が対策に乗り出している。ロッテは従来のガーナ産に加え、コートジボワール産も調達する。明治はココアバターを植物性油脂に置き換えた商品の数を増やした。安定供給できる体制を整えて、消費者のチョコ離れを防ぐ。」
菓子メーカーのロッテが、カカオの調達先を分散しているという記事だ。
これまでロッテが使うカカオ豆は8割がガーナ産だったが、ガーナでは気候変動等によって収穫量が大きく減少している。
国際ココア機関によると、2021年までの一年間のガーナのカカオ生産量は104万トンだったが、25年までの一年間は60万トンと4割も減少してしまっているという。
それを受けて、カカオ豆の国際価格指標であるロンドン先物は足元で1トン当たり約4000ポンド(約80万円)で、22年の同時期と比べると約2倍になっているらしい。
いわゆる「カカオショック」というやつだ。
気候変動の影響が、ここにまで広がっている。
カカオ豆の高騰を受けて、菓子メーカーはチョコレート製品の値上げを進めている。
菓子ではアメ・グミ、スナックなども徐々に値上げが進んでいるが、その中でチョコレートの値上げが突出する。12月の平均価格はスナックが全年同月比2%増だったのに対し、チョコレートは16%増となっている。
日本では、コメを食べることも贅沢な社会になりつつあるが、同じようにチョコレートを食べることも贅沢だとみなされる世の中になってしまうのかもしれない。




