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或る人のFIRE日記  作者: 鷺岡 拳太郎
2026年01月
408/434

たたかう仏像(3)


特別展「たたかう仏像」では、「不動明王二童子像」も公開される。




「像」と言っても、仏画である。




作者は詫磨栄賀。


詫磨栄賀は南北朝時代(14世紀)に活躍した画家で、詫磨派最末期の画家となっている。「詫磨派」とは、平安時代後期から南北朝時代まで続いた絵師、絵仏師の流派である。








描かれているのは、不動明王とその脇侍である二童子。




不動明王は大日如来の化身で、おそろしい姿をし、仏教の教えをうながす役目を果たす。その体は青く、顔をしかめ右眉をぐっとあげ、唇の上下に牙をのぞかせる。右手に煩悩を切り裂く剣、左手には教えに従わない人々を縛って引っ張る索というロープを持っている。


そして背後には、燃え盛る炎が描かれている。これは、迦楼羅焔といい、迦楼羅という伝説上の鳥が吐き出したものということらしい。


不動明王は「煩悩を払う神」として日本でも広く信仰されている。




ちなみに、この絵画も重要文化財に指定されている。








そして今回の特別展の目玉は、「十二神将像(重要文化財)」。




これは京都の浄瑠璃寺に旧蔵されていたもので、現在は12体のうち5体が東京国立博物館、7体が静嘉堂文庫美術館に分蔵されている。




作成されたのは鎌倉時代(13世紀)で、運慶系統の仏師の作と考えられている。近年、亥神(静嘉堂文庫美術館)の頭部内から「安貞二年(1228年)」の年紀が発見された。


十二神将とは、薬師如来を守護するとされる十二尊の仏尊。それぞれが十二の時、十二の月、十二の方角を守るとされる。そのため中国や日本では十二支が配当されている。




今回の特別展では、浄瑠璃寺旧蔵の12体のうち、静嘉堂文庫美術館が保有する7体が公開される。








特別展は前期、後期と二つに別れていて、それによって展示内容が若干変わる。前期は1月2日から2月8日まで、後期は2月10日から3月22日まで。


無料チケットは一枚しかないし、同じ特別展にそう何度も行っていられない。


前期と後期、どちらにいくのがいいのか。








中国、唐時代の「神将俑」は、ありがたいことに前後期どちらも公開される。


「広目天眷属立像」、「不動明王二童子像」は、後期のみ。


そして今回の目玉とされる「十二神将像」は、2体は後期のみ。残りの5体は1月2日から3月1日まで。


つまり、7体全部を一度に見るためには2月10日から3月1日を狙って行く必要がある。




せっかく行くのなら、7体全てを見たい。


この期間に行けるように、スケジュールを組もう。



挿絵(By みてみん)


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