ギャンブルをやめたくて(1)
ギャンブル依存症の問題が、マスコミなどで取り沙汰されることも珍しくなくなった。
違法なオンラインカジノも問題視されており、その依存症の恐ろしさも社会に知られてきている。
少し前に、あるドキュメンタリー番組を見た。
番組タイトルは『ギャンブルをやめたくて ~また 家族と暮らしたい~』
番組紹介には次のように書かれている。
『やめなければ、生活が破綻するのに、どうしてもやめられない。愛する家族を失い、多額の借金を抱え、人生を狂わせてしまうのに…
新宿区にある「東京グレイス・ロード」は、ギャンブル依存症に苦しむ人々が最後にたどり着く回復施設だ。元警察官や元金融業者など肩書も過去も違う30人ほどが、家族や社会から距離を置き、ギャンブル禁止、飲酒禁止、スマホ禁止など厳しいルールの下、共同生活を送りながら、依存症からの脱却に向け、取り組んでいる。
自動車工場で働いていたケンタ(仮名・32)。ギャンブルにのめり込むあまり、昼休みには愛妻弁当に手をつけず、帰り道の車中で窓から弁当を捨てていたという。そんな生活を断ち切ろうと施設に飛び込み、再び、妻と子と一緒に暮らす日を願っている。妻は、施設の費用や債務整理のための弁護士費用も用意し、家族を裏切った夫を支えてくれていた。ところが、1年がたったある日、弁護士費用が支払われていないとの知らせが…「見捨てられたのではないか」という不安が、ケンタの心を覆い始める。
施設の寮長を務めるアキ(仮名・25)は、共に依存症からの脱却を目指す仲間たちからの信頼も厚い。「ギャンブルを断ち切り、再び、実家の家族の元へ帰る」と誓っていたアキだが、ある日、帰るはずの実家が売りに出されたことを知ってしまう…
ギャンブル依存を克服し、人生を立て直そうと闘う人々の「再生の物語」を追った』
ギャンブル依存症に苦しむ人々が通う回復施設、「東京グレイス・ロード」。
施設では、ギャンブル依存症に苦しむ人々が長期にわたって共同生活を送る。
世間とは隔絶した生活の中で、ギャンブル依存症の克服のために様々なカリキュラムをこなしている。
番組では、「東京グレイス・ロード」で共同生活を送る人々を赤裸々に映し出していた。




