思考の穴(1)
本は基本的には一つの分野の知識や情報を得るために読む。
ただ、ときどき「思考方法」そのものに関する本というものも読むようにしている。
本や映像媒体から様々な知識や情報を仕入れたとしても、その知識や情報をもとにしていかにして有用な洞察や判断を得るかという「思考方法」が備わっていないと、なかなかその知識や情報を自分の人生に活かすことはできないと思っていた。
少し前に、一冊の本を読んだ。
本のタイトルは「イェール大学集中講義 思考の穴──わかっていても間違える全人類のための思考法」。
書籍紹介には次のように書かれている。
『本書の著者は、学生たちが日々直面する思考の不具合に関する問題について「シンキング(Thinking)」という授業を開始したところ、大講堂が毎週、満員になる前代未聞の大人気に。
・人は論理的でも合理的でもない
・戦略的に「論理的思考力」を向上させる
・人は「自分のこと」がとても知りたい
・あえて「偶然」に身を委ねる
・誤謬を避けるには「大数の法則」を利用する
・「データサイエンスの思考法」で考える
ノーベル賞研究から、BTSのダンスまで、ありとあらゆる角度から語り尽くして、世界最高峰のエリートたちを熱狂させている、伝説の「思考教室」、ついに日本上陸!』
筆者は、アン・ウーキョンという名の、イェール大学心理学教授の女性だ。
人間の思考に備わっている様々なバイアス。
書籍では、それを「思考の穴」として紹介し、そのバイアスが発生するメカニズム、そしてそのバイアスを避けるにはどうすればいいのかについて事例も交えて説明していた。




