シニアの体力向上(3)
座り続ける生活の中で、いかにして運動を組み込むか。
現在私は、「タイマー法」を習慣の中に組み込んでいる。
この方法では、何かのタスクを取り組む際にタイマーで25分セットして、その25分は目の前の作業に集中する。そしてタイマーが鳴ったところで強制的に5分間の休憩を取るというものだ。いわゆる「ポモドーロ・テクニック」というやつだ。
FIRE生活の中でいかに自分を律して、目の前の作業に集中するか。
会社員だと就業時間は厳格に決められ、その中で昼の休憩時間も厳格に決められている。ある意味では、その決め事が自分を律するための強制装置となっている面もある。
しかしFIRE生活は会社勤めとは違って一日の時間を自由に決められる。自由だからこそ、いかに自分を律するのかということが非常に重要になると考えていた。
だから私は「タイマー法」を取り入れることにした。
タイマーをセットしたら、少なくとも25分間は目の前の作業に集中するという形で自分を強制することができる。
それに、長時間に渡って作業し続けるとどうしても集中力が下がってしまうが、25分という短い時間であれば集中力も持続することができる。その短い集中時間を数多く重ねることによって、結果として一日の中で集中して作業に取り組む時間を長く確保することができると思っていた。
それにこの方法のもう一つのメリットは、「25分毎にかならず5分間の休憩をとる」ということを習慣化できるということだった。
25分間の作業は、基本的には椅子に座ってパソコンの操作をしたり、本を読んだりしている。そしてその25分の後の5分間の休憩で、必ず立ち上がって簡単に運動をするようにするのだ。
私はベランダに出て軽いジョギングをするようにしている。
ジョギングと言ってもその場で足を上下させるだけで、「エアランニング」といった形に近い。
しかも、ベランダに出てそのような運動をすることで、「遠くを見る」ということも習慣の中に組み込むことができる。
視力の低下を防ぎたいとも思っていたので、デスクワークで近距離を見続けた後は、「遠くを見る」という作業をはさみたいと考えていた。
5分間の休憩時にベランダに出て簡単に体を動かしながら、街の様子を見る。
そうすれば、定期的に足を動かすこともできるし、同時に「遠くを見る」ということも実施することができる。
それこそ一石二鳥だった。




