逆境の中で、いかに前に進んでいくか
先日NHKで放映された「メジャーリーガー大谷翔平2024 試練と決断 そして頂点へ」というドキュメンタリー番組を見ていた。
例によって、リアルタイムで見るのではなく、番組を録画しておいて昼食時や夕食時に見るようにしている。食事の時間と映像インプットの時間を組み合わせることによって、時間効率を少しでも上げたいという思いからだ。
やはり、今年のシーズン当初に発覚した、通訳の違法賭博問題が取り上げられていた。
その問題が発覚したことによって、大谷選手のすぐ側にいつでもベッタリと通訳が付いているという状況が変わる。ただし、それが逆に大谷選手にとって良かったのではないのか、とロバーツ監督はインタビューで語っていた。
「自分で周りの選手とコミュニケーションを取るようになったし、それによって彼は自立した人間になることができた」
確かにそれはドジャースの試合を見ていて私も感じたことでもあった。
違法賭博問題の最中、大谷選手はいろいろなことに時間を取られることになる。
午前中に様々な人に会って違法賭博問題の対応をし、そして午後から試合の準備を始める。そのような日々を送っていて、ただ単に「時間がなかった」という。その中でも、「メジャーリーグで試合をすること」は自分自身が本当にやりたいことでもあったので、違法賭博問題に心を取られるのではなく、メジャーリーグでの試合を単純に楽しもうと思っていたと彼は語った。
大谷選手のチームメートであるフリーマンのインタビューで、その当時のことを振り返って述べた次の言葉が強く印象に残っている。
「私は人生でいろいろ乗り越えてきた
まず10歳のときに母が亡くなった
人生ではつらい状況を経験するときがある
そういうときは支えてくれて頼りになる人が必要だ
翔平がこれを経験したのは新しいチーム、まだよく知らない人たちのもとでだった
助けが必要ならここに頼れる人がいる、ということを伝えたかった」




