インプットを習慣化する(3)
文字によるインプットの二つ目は「本」だ。
やはりインプットのベースは「本」になる。
知りたいテーマがあり、そのテーマについて網羅的に、そして深く知りたい場合は、そのテーマについて書かれた本を読むというのが有効だと考えている。
まだ私が会社員だった時は、気になった本、興味のある本は迷わず買うようにしていた。その頃は「給与収入」という収入もあったし、他にお金を使うような趣味もなかった。だから私は本に関してはお金を気にせずに買っていた。
以前は実際の紙の本を買っていたのだけど、ただし紙の本は買っていくとどんどん家に溜まっていく。そのために本棚を用意しなければならなかったし、その本棚に本が入らなくなれば、本棚の前に積み上げているような有り様だった。
転職をした2018年、厚木から川崎に引っ越した際にそれらの本の大部分は捨ててしまった。
それ以来、私は紙の本を買わないようになった。
代わりに電子書籍を買うようにした。
紙の本を買うべきか、電子書籍を買うべきか。
それについては意見は別れるとは思う。
一覧性や読み返しのしやすさでは紙の本のほうが分があるのだろう。
だけど、何よりも電子書籍には「場所を取らない」という最大のメリットがあった。それに本のコンテンツを電子データとして保持できるので、一つのスマホやタブレットに、これまで購入した数百冊の本のデータを入れることができる。ある意味では、本棚を丸ごと持ち歩くようなイメージだ。ちょっとした外出時や旅行をした際にその数百冊の本から好きな本を読むことができる。それは私にとって非常に大きなメリットだった。
だから私は2018年以降、紙の本というものを買ったことがない。代わりにKindleで電子書籍を数多く購入している。
ただし、2023年に会社を辞めFIRE生活に移行してから、私は「自分が気になった本をお金を気にせずに自由に買う」ということをやめた。
本は確かに1000円や2000円で、その著者が人生をかけて蓄積した貴重な知識や知恵を獲得できるという意味では安いものではあった。1冊、2冊買うのであれば金銭的に大したことはない。ただし、それを100冊、200冊買うのであれば、それなりにコストが掛かってしまう。
それにFIRE生活において「本を読む」ということを習慣の一つのベースに置こうと考えていたので、会社員時代よりも読む本の量自体も増えるだろうと考えていた。それをすべて自腹で購入していたら、ますます書籍費がかさんでいくことになる。
私は、この問題を解決するために「市立図書館」という制度を最大限活用することにした。




