睡眠の質を改善するために取り入れていること(1)
睡眠の質が悪い。
それが私の最近の悩みだった。
私は生活スタイルとしては「朝型化」を目指している。
一日の中で午前中は本来であれば疲労も少ないし、物事に集中して取り組めるはずの時間だった。なので、午前中の時間をできるだけ長く確保したいと思っていたし、その時間の中で複雑な思考が必要となるタスクをこなすようにもしていた。
私の睡眠の問題点としては、まず、就寝時間が遅くなってしまっていた。
それなのに朝早くに目が覚めることも多々あった。
当然十分な睡眠なんて取れているわけがない。
だけど朝早くに目が覚めることもなく、時間的には十分に睡眠が取れているはずの日でも、朝起きたときに「十分に寝ることができた」という実感が私の中に無かった。
そのことを引きずって、午前中は頭や身体がやけに重たく感じた。眠気もとれていない。そのような状態で、質の高い午前中、そして質の高い一日なんて送れるわけがなかった。
私はまず就寝時間についての問題に対処することにした。
簡単に言えば、「早く寝る」ということなのだけど、それを意思の力だけに頼るのではなかなかうまくいかない。何かしらの強制力がないと人間はなかなか自分を律することができない。それくらい弱い生き物だ、という認識のもと何かしらの具体的な対策を取る必要があると思った。
何か生活習慣を変えようとしたときに、その始めの時期は特に難しい。
人は簡単に、それまでの慣れたやり方に戻ってしまう。
私は一つの施策を生活習慣の中に盛り込むことにした。
それは、アラームをセットして眠るべき時間になったら音を鳴らすというものだった。
つまり、自動的に自分で自分に「寝る時間だ」ということを注意喚起するのだ。目覚まし時計は自分に起きる時間を喚起するものだが、このアラームは逆に眠る時間を喚起する。
ある意味では、そのアラームは私にとっての「就寝時計」だった。




