新米3500円前後で流通へ(1)
2025年7月26日の日経新聞に次のような記事が載っていた。
「新米3500円前後で流通へ 24年産店頭価格比2割安 強まる値下がり圧力
2025年産の新米価格が5キログラムあたり3500円前後になる見通しとなった。農機具など生産コストの上昇を踏まえても、高止まりしている24年産の銘柄米に比べると2割ほど安い。出回りが広がるとコメの値下がり圧力となる。
九州や四国で、主産地の東北や北陸より1~2カ月早く収穫する『早場米』の出荷が月内にも始まる。農林水産省によると、24年産の銘柄米の平均店頭価格(7月7~13日時点)は5キログラム4261円。これに比べると、出回り時期の新米は2割ほど安くなる公算が大きい。」
25年産の新米が、現在の24年産の銘柄米と比べると2割ほど安い3500円前後で流通する見通しであることを報じる記事。
直近では政府の備蓄米放出もあり、コメ価格の上昇は一段落している。
記事によると現在のコメ価格は次のようになっている。
銘柄米で4000円台。銘柄米と備蓄米をブレンドしたブレンド米で3000円台。そして備蓄米が2000円程度である。
25年産の新米が3500円前後ということは、現在のブレンド米と同じような価格になるということになる。
令和の米騒動によってコメ売り場にコメが消えたのが2024年の8月だった。
24年産の新米が入ってくる24年9月末まで、コメを買うことすらできなかった。
その時は多少家にコメの備蓄があったので、そのコメを食べつつ、その中で夕食にうどんなどを食べながらコメの消費量も抑えて、何とかその時期をやり過ごした。
24年9月末に新米が入荷し、ようやくコメ売り場に並ぶようにはなったが、その価格は米騒動前の価格よりもだいぶ割高だった。ただ、今になってみれば、その当時のほうがまだ安く買えていたのかもしれない。
それ以降はコメ価格は上昇の一途をたどり、銘柄米が4000円を超すなんてことも日常風景になっていった。




