年々、気温が高くなっているような気がする(2)
気候変動抑制に関して、2015年にパリでパリ協定が採択された。
パリ協定では「世界平均気温の上昇を産業化以前と比較して2度より十分低く抑え、さらに1.5度未満に抑える努力を追求する」という長期目標が合意されている。
2015年当時、このままのペースで気温上昇が続けば2040年前後に1.5度に到達してしまうことが予想されており、気候変動による悪影響のリスクは1.5度温暖化した世界ではさらに顕著に大きくなると考えられていた。それもあって1.5度を目標として設定したという。
しかし、その1.5度の目標も、2040年前後に超えるという予想に反し、2024年にすでに超えてしまったことが以前ニュースになっていた。
2024年の世界の年平均気温は、産業化以前からすでに1.6度上昇してしまったらしい。
パリ協定は第一次トランプ政権のときにアメリカが離脱し、バイデン政権のときに復帰が表明された。
しかし、第二次トランプ政権でふたたびアメリカが離脱することが表明された。
ちなみにアメリカは世界二位の温室効果ガスの排出国となっている。
地球は確実に暑くなっている。
そしてその上昇スピードは緩まるどころか、近年、逆に上がりつつある。
この6月中旬とは思えない暑さの中、実感としてそのことをひしひしと感じている。
この地球の環境は、遠い祖先から代々引き継いできたもの。
そして現代に生きる私たちも同じように、この地球の環境を子孫に引き渡すことになる。
その引き渡す地球は、どのような地球になっているのだろうか。
少しでも自然が回復した地球になっていてくれるのだろうか。
それとも、すでに現代の私たちはもう後戻りできないところまで環境を破壊してしまっているのだろうか。
そのことを時々想像する。
私は未来に関して、楽観的になることはできなかった。