表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
或る人のFIRE日記  作者: 鷺岡 拳太郎
2025年05月
180/322

裁判所ガイドツアーに参加してきた(11)


原告側の代表者に、原告側の弁護士が質問をしていく。




被告の企業にアプリ開発を依頼した経緯などを確認する。




その際、手元の分厚いファイルを時々証人に見せていた。


見せる際に、「証拠◯◯号に記載されている内容ですが」というような口述をしていたので、証拠として裁判所に提示している資料を紙に印刷して、それをファイルに纏めて手に持っているようだった。




今どき、紙で印刷したものを使って裁判を行っているのか、と驚いたが、裁判官も被告側の弁護士も特に気にすることなく尋問を聞いている。裁判官の手元にもその証拠を印刷したファイルがあるようで、それを時々見ながら証人の言葉を聞いていた。








その中では、「Slack」というチャットアプリにおける原告側代表者と被告側代表者のやり取りが証拠として取り上げられていた。




私自身仕事でSlackというアプリは使ったことはないが、ビジネス環境で使用されるコミュニケーションツールらしい。




「証拠◯◯号に記載されている、Slackにおける原告側代表者と被告側代表者とのやり取りについてなのですが、そこでは◯◯というやり取りがなされていますよね。それはどのような意味ですか?」


このような形で、弁護士が原告側代表者に確認を行っていく。








裁判では「言った、言わなかった」ということが焦点になることも多く、それに対してメールやチャットアプリの「履歴」といったような形として残るものが証拠として重視されているように感じた。そのような履歴が一つの「物的証拠」として、原告側、あるいは被告側の証言を裏付けるものになるのだろう。








原告側の弁護士の尋問が終わると、次に被告側の弁護士が反対尋問ということで立った。




原告側の弁護士から原告に対する尋問は、ある意味では自分の味方からの質問になるのでどのような質問をするのかは事前に打ち合わせなども行われているのだろう。原告側代表者はすらすらとその質問に答えていた。




反対尋問が始まると、法廷は突然緊張感が高まったようだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ