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或る人のFIRE日記  作者: 鷺岡 拳太郎
2025年05月
174/309

裁判所ガイドツアーに参加してきた(5)


裁判所のロビーで空いているソファーを見つけ、そこに向かって歩こうとする。




そのとき、ロビーの片隅で、四、五人の人たちがなにやら小さなモニター画面を見ている姿が目に入った。


なんだろうと思い、そこに近づく。








小さなモニターが四つ、それぞれ二つずつ向かい合うように設けられていた。そのモニターの片隅に、「開廷予定」という表示が設けられている。どうやら、その日、東京地方裁判所や東京高等裁判所で開廷される予定の裁判がそのモニターには表示されているようだった。




そのモニターを熱心に見ている人たちは、裁判の傍聴のために来ている人たちだったのだろう。


今日、どのような内容の裁判があるのかをそのモニターでチェックし、そして自分が興味の有りそうな裁判が開廷されるのであれば、その裁判を傍聴しようと考えているのだろう。








そのモニターを見ている人は、すでに定年を迎えたような高齢者の人が目立った。


もしかしたら、定年後の趣味の一つとして裁判を傍聴しているのかもしれない。


彼らの中には、そのモニターを見て熱心にメモを取っている人もいた。




裁判を傍聴することを趣味にする。


その事自体は悪いことではない。


現在、どのような事件が世の中で起こっているのか、それを知るためには「裁判」というものがある意味では最適なのかもしれない。




私も興味のある裁判はぜひ傍聴してみたいと思っている人間だったので、彼らの行動に共感するものを感じた。








試しにそのモニターを覗いてみる。




刑事裁判、民事裁判、それぞれのカテゴリーに分かれて開廷予定の裁判をリスト表示することができる。


ただ、そこにはそれぞれの事件における裁判の名称と対象となる法律が表示されているだけで、事件の詳細までは表示されることは無かった。これではどのような事件なのかよく分からない。




それでも、裁判名だけで傍聴する裁判を決めて実際に傍聴してみると、意外と面白い事件だったという「発見」はあったりするのかもしれない。


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