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或る人のFIRE日記  作者: 鷺岡 拳太郎
2025年05月
158/310

老化のスピードを遅らせる(2)


記事の中では、「DIE WITH ZERO」という本についても紹介されていた。




この本の著者は「人生においては経験こそが一番大切」と主張していて、そのために豊かな経験に惜しみなく金を使って、「ゼロで死ぬ」ことを勧めている。


死ぬまでお金を貯め込んでいても、あの世にまでお金を持っていくことはできないのだ。








この本はまだ私が会社員だった頃に何度も読んでいた本で、私がFIRE生活に進むにあたって大きな影響を受けた本の一つだった。




まず始めに、死ぬまで維持できるくらいの資産を貯め、あとはその資産を最大限有効活用しながら会社という枠組みから離れて自分の望む人生を生きる。


国や会社から束縛されずに自由に生きたいと願っていた私にとっては、その生き方こそが目指すべき生き方だと信じていた。








その「DIE WITH ZERO」の生き方を実践する人物として、記事では一人の人物が取り上げられている。








社会保険労務士の井戸美枝さん(67)。




彼女は、自身について93歳で死亡すると仮定し、必要な生活費や介護費用を計算した。そして将来受け取る年金などとの収支を考慮して、手元に残しておく資金額を決めた。36年間暮らした一軒家は売却し、駅前のマンションに移住。




その上で消費を楽しみ、趣味のブランドバックやクラシックバレエには惜しみなく資金をつぎ込むという。




井戸さんは記事の中で次のように語っている。




「ある程度の蓄えを確保したら、あとは全力で今を楽しむだけ」








人生は一度きり。


そして人生は「今」の積み重ねであり、それ以外の人生は存在しない。


そのようなものである人生をいかに生きていくか。




その問題は私にとって非常に難しい問題だった。


ただそれでも会社員時代の私は、一度きりの人生だからこそ後悔のない人生を生きたいと、ずっと考え続けていた。


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