コメにかけられている関税(3)
今日もコメに関しての記事が日経新聞に載っていた。
コメに関しては国民の関心も高いのか、よくニュースで報じられている。私もコメは主食として毎日食べているものでもあるので、昨夏からのコメの異常な価格高騰については他人事ではなく、コメのニュースが報じられているとどうしても目がいってしまう。
今日の記事は次のようなものだった。
「コメの民間輸入、今年度20倍 兼松や神明、米国産が過半 関税上乗せでも割安
主食用の外国産米の民間輸入が拡大している。2025年度の輸入量は兼松や神明(東京・中央)など主要商社・コメ卸だけで約70万人分の年間消費量に相当する4万トンを超え、24年度の20倍前後に達する見通しだ。米国産が過半を占める。政府備蓄米の放出後も国産米の価格は高止まりしている。イオンなど小売り・外食大手は安定供給に向けて割安な輸入米を活用する。」
コメはミニマムアクセスとして無関税で輸入できる枠があるが、その枠以外での輸入では1キロあたり341円の関税が発生する。
今まではその関税を払っていると国内産のコメよりも割高になってしまうため輸入が抑えられていたが、昨夏からの国内産のコメの異常な価格高騰もあり、その関税を払ってもコストメリットが出てきたという記事だ。
ミニマムアクセス以外の枠での輸入はそれまでは1000〜2000トンに低く抑えられていたが、25年度の輸入量はその20倍の約4万トンになる見込みだという。
ただしその4万トンに関しても、ミニマムアクセス枠で輸入される77万トンと比較してそれほど多いというわけでもない。
それに、コストメリットが出てきたといっても、以前のコメの価格と比べたらまだまだ割高になっている。
記事にあるコメ卸のコメントによると、それぞれのコメ価格(5キロの店頭価格)は次のようになっているらしい。
国内の銘柄米は4000〜5000円程度。
備蓄米は3500円程度。
輸入米は3000円程度。
いずれにせよ、高いお金を払わないとコメが買えなくなったことには変わりはない。