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或る人のFIRE日記  作者: 鷺岡 拳太郎
2025年04月
139/321

ミニマリストになりたい(1)


できるだけ部屋には物を置かないようにしている。




それはミニマリストの考えに近いかもしれない。








部屋に物が多いとどうしても、部屋が乱雑になってしまう。


そしてそれは部屋だけにとどまらない。部屋が乱雑だと、その部屋に過ごしている自分の心までが乱雑になっていくような気がするのだ。


逆に部屋の中に物が少なく、すっきりと片付いていると、心の中も一緒に片付いていくような感覚を持つことができた。








FIRE生活に移行してから家での作業をすることも多くなり、そうなってからなおさら「部屋の中の物」について過敏に考えるようになった。


生活の質を少しでも上げるために、自分の部屋における「過ごしやすさ」を少しでも上げたかった。








そもそもとして、できるだけ物は買わないようにしている。




もちろん必要なものは買う。


ただし、買う際に、「本当に必要なのか?」と何度も自分に問いかける。そしてその物が部屋にある光景を想像する。その光景が自分にとって受け入れられるものであり、そしてその物を買うことによる効用が物が増えることによる乱雑さの増大以上に高いと思える場合のみ買う。




そして、その物を買う時に、「どのように廃棄できるか」も合わせて調べることも忘れない。


捨てにくいものを買ってしまうと、それが要らなくなった時に部屋に置かれたままになる可能性が高い。


そのようにして物が少しずつ増えていき、そして気付かないうちに部屋が再び乱雑になってしまうのだ。








会社員時代は、自分の部屋をきれいに片付ける精神的な余裕もなかったので、部屋は散らかり、物で溢れていた。


ただその時は平日は朝から夜遅くまで会社に行っていて家にいない時間のほうが長かったので、その「乱雑さ」もそれほど気にはならなかった。




何よりも、会社での仕事で心身ともにへとへとに疲弊している中で、夜、会社から帰った後、あるいは朝、会社に行く前に、


「部屋を片付けよう」


という思いを自分の中に見つけることはできなかった。


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