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或る人のFIRE日記  作者: 鷺岡 拳太郎
2025年04月
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思索のために、外を歩く(3)


二日前、久しぶりに公園を歩こうと思い、川崎駅から徒歩10分くらいのところにある富士見公園まで行くことにした。








富士見公園は2023年4月から長らく改修のため閉園されていたが、昨年10月にリニューアルオープンされた。


それ以来、お気に入りの散歩コースになっている。どうせ外を歩くのなら、灰色の建物で覆われた街よりも、少しでも自然のあるところを歩きたい。




それに富士見公園は現在「全国都市緑化かわさきフェア」というものをやっていて、そのフェアが4月13日までとなっていた。せっかくなのでそのフェアの期間中に一度行ってみたいとも思っていた。








平日の午後。


この時間帯であれば公園も人が少ないだろうと思ったのだが、実際に行ってみると、まるで休日のように多くの人がいたのには驚いた。


その日は天気も穏やかで、公園内の大きな芝生の上では子どもたちがボールで遊んでいる。








公園に入って、私は一つの発見をした。




その芝生を取り囲むように植えられている木にピンクの花が咲いているのだ。多少散りかけていたが、桜並木がその芝生を取り囲んでいた。




昨年末にリニューアルオープンをして何度かこの公園には足を運んでいたのだけど、それらの並木が「桜」だったとは全く知らなかった。春が訪れ、そのピンクの花によって、私はその事実を知ることが出来た。


外を歩いていて、このようなちょっとした発見があると少し得した気分になる。


ただ、今回は満開の時期を少し過ぎてしまっていたので、来年の春はこの公園も桜見の散歩コースに追加しようと思った。








公園の入口には、いろいろな色鮮やかな花が並べられていた。


即席の花壇が作られていて、多くの種類の花が植えられている。




私はそれらの花の間を歩く。


花の匂いがした。


自分の身の回りに「花」というものなんてここ長らく無かったので、「花の匂い」を嗅いだのも本当に久しぶりな気がする。








私は公園の中を一廻りし、そのまま家に帰った。


時間としては三十分くらいのものだった。




ただ、たとえ三十分だとしても、自然の近くを歩くと精神的にリフレッシュされたような気持ちになれる。


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