今年も桜を見ることができた
ふと、今年の桜の満開日はいつだろう、と思った。
少し前までまるで冬が戻ってきたみたいに寒い日が続いていたので意識の外に追いやられていたが、もう四月になっている。
私は、毎年桜を見るようにしている。
特に桜を見て何かをするというわけでもなかったが、私の中の一つの区切りのようなものだった。きっと、まだ学生の時は「四月」というと新学期が始まったり、新しく高校や大学に進学する季節でもある。そのような「新生活のスタート」という意識がどこかに染み付いているのかもしれない。
桜を見ると、新しい季節が始まる、ということを視覚的にも強く意識できるような気がするのだ。
さっそくネットで「桜の開花予想」を調べる。
私が住む川崎のすぐ近く、横浜での開花日と満開日が記載されていた。
開花日は3月25日。
満開日は4月4日。
昨日の土曜日は4月5日だった。
満開日からすでに一日過ぎている。
ここを逃すと、今年の桜を見る機会も無くなってしまう。
昨日は少し肌寒い気温だったが、それなりに日もさしていて天気も穏やかだった。土曜日に桜を見に行くと、他の花見の人たちも多くいるかも知れないとも思ったが、私は桜を見に行くことにした。
私は家を出て、駅前にある桜並木に足を向けた。
やはり休日ということで駅前は多くの人が行き交っている。私は彼らの間をすり抜けるようにして前に進む。
その桜並木は、薄ピンクの花で覆われていた。
ちょっとした広間では、多くの人が石段に座り、桜を見ている。
今年も大きな病気をすることもなく、桜を見ることが出来た。
この一年も、自分の目標達成のために頑張ろう。
気持ちを新たにして、私はその桜並木を後にした。