備蓄米放出(1)
今日の日経新聞に次のような記事が載っていた。
「コメ放出、値下げ効果薄く 備蓄米2回目、2.3%安で全量落札 農相が追加措置に言及
農林水産省が1日発表した政府備蓄米の2回目の入札結果は、税抜きの平均落札価格が60キログラムあたり2万722円だった。前回(2万1217円)と比べて2.3%安い水準となった。全量落札されて需要の強さが確認された。これまでの備蓄米放出による店頭価格全体への波及効果は限られている。」
備蓄米の放出に関して、二回目の入札が行われたという記事。
一回目は約14万トンのコメが放出され、そして二回目は約7万トンのコメが放出される。
ただ、やはり備蓄米の放出に関しては、それほどコメ価格下落の効果はなさそうだ。
記事の中では、コメ卸のコメントとして次のように記載されている。
「ただ、コメ卸は『この程度では需給の逼迫感は解消されない。卸間取引価格も大きくは下がらないだろう』と話す。24年産の収穫量は679万トンで、放出された備蓄米の規模は大きいとはいえない。」
一年前は5キロのコメが1800円ほどで買えていたのだけど、今は4000円を超えている。二倍以上に価格が上昇していることになる。
一年前は、一年後にコメ価格がこのような状況になるとは全く予想していなかった。
備蓄米で多少価格が下がったとしても、備蓄米の量は限られている。放出された備蓄米が尽きれば、再びコメ価格が上がっていくことも考えられる。
コメは主食として食べているので、他の食材に切り替えるということも難しい。
本当に困ったものだ。