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或る人のFIRE日記  作者: 鷺岡 拳太郎
2025年03月
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前歯が折れた(3)


FIRE生活に移行して、会社で多大なストレスに晒されることも無くなった。


そのストレスに対処するために、のべつ幕無く加糖コーヒーを飲み続ける必要も無くなった。


虫歯の原因となっていた悪習慣はもうない。








歯医者に通うとなると費用も手間もかかってしまう。


その費用も手間も無駄以外の何ものでもない。




なので、FIRE生活に移行したからこそ、私は虫歯の予防に力を入れて取り組もうと思った。








会社員時代、歯磨きは朝、夜の二回だった。


昼間は当然会社に行っているので、家で歯を磨くということはできなかった。社員の中には、昼食を食べた後の昼休みにトイレに行って歯を磨いている人もいたのだけど、不特定多数の人が使うトイレで歯を磨くということに私は抵抗があって、彼らに混じって歯を磨くということは考えたことはなかった。




だけど、FIRE生活の中では基本的には家で作業をして過ごしているので、昼間も当然家にいる。昼食後に家で歯を磨くことに何の障壁も無かった。




私は歯磨きの回数を朝、夜の二回から、朝、昼、夜の三回に増やすことにした。








ただ、歯ブラシだけでは歯間を磨ききれない場合もある。


以前通っていた歯医者に、「デンタルフロスで歯間清掃をしたほうがいい」と勧められたことを思い出した。


私は、定期的に「デンタルフロスで歯間清掃をする」という習慣も実施することにした。今回、前歯が折れたのも、その歯間清掃中の出来事だった。








そして、もう一つ、私は重要な習慣を追加した。


それは、「歯の状態のチェックのため、定期的に歯医者に行くようにする」というものだ。


特に歯の痛みがなくても、例えば三ヶ月に一度は歯医者に行く。そうすれば、もしそこで虫歯が発見できれば早期治療を行うことができる。




今まで、虫歯を放置して、ひどくなってから歯医者に駆け込むということを繰り返していたので、その悪習慣も何とかしたかった。




定期的に歯医者に通うようにして、実際に予約を入れてしまえば、「面倒だから行くのをやめよう」となることもない。




実際に予約を入れるという行為自体が、自分を歯医者に向かわせるための強制装置として機能するのだ。


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