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或る人のFIRE日記  作者: 鷺岡 拳太郎
2024年12月
10/305

今まで相撲に興味を持ったことなんて無かった(1)


先月、父の実家のある鳥取に帰省していた時のことだ。




夕方になると、父と母が決まって見ていたテレビ番組があった。


その頃はちょうど九州場所をやっていて、NHKで夕方から大相撲の放送があったのだ。それを毎日楽しみにしながら二人は見ていた。








私自身、相撲に興味を持ったことはなかった。


知識も朝青龍や白鵬で止まっている。


現在、だれが横綱かも全く知らなかった。テレビのスポーツニュースで野球の結果を見たあとに大相撲のコーナーになったら、私は迷いなくチャンネルを変えていたし、そもそも私の興味の範囲に「相撲」というものが少しでも入ってきたことがなかった。




私がまだ実家にいた頃も、家族を含めて相撲を見ていたという記憶もない。当然父や母も見てはいなかったし、会話に相撲の話が上がることも無かった。








そのような記憶があったから、鳥取の実家で相撲の取り組みを見ながら色々と話しをしている二人を見て、少し驚いた。


いつの間に見るようになったのだろうか。


父も定年になってそれなりに長い月日が流れている。相撲を見ることも一つの時間つぶしとしてちょうどいい、とでも考えたのだろうか。


相撲を見ている二人を見て、そんなことを思ったりもした。








私は特に別に見たいテレビ番組があるという訳でもなかったので、二人に釣られるようにして大相撲を見ていた。




だけど見ていると、意外と面白い。




一瞬とでも言えるような本当に短い時間で、自分の持っている力と技術をいかに出して、相手を土俵の外に押し出すのか。


そこに人生をかけて鍛錬をし、お互いにしのぎを削っている。




今まで相撲をそのような視点で見たことは無かったのだけど、私はそのような視点で相撲を見るようになっていた。


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