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第30話 十三日、②

(滞在地)室津


(原文)

さて、十日あまりなれば月おもしろし。

船に乘りはじめし日より、船には紅濃くよき衣着ず。

それは、「海の神に怖ぢて」といひて、何の葦蔭にことづけて、ほやのつまの胎具鮨いずし鮨鮑すしあはびをぞ、心にもあらぬはぎにあげて見せける。


※船には紅濃くよき衣着ず

 当時、海の神は、派手な色を好むとの俗信があった。

※「海の神に怖ぢて」

 上記俗信に関係し、海の神は、姿の美しい女性を海中に引き込むと、信じられていた。

※何の葦蔭

 「あし」と「し」を掛けてある。

「どうということもない、葦は生えている影」と、「何も悪いことなどしていない(何も気にすることはない)と掛けている。

※ことづけて

 かこつけて

※ほやのつまの胎具鮨いずし鮨鮑すしあはび

 男性器と女性器の隠語。


(舞夢訳)

さて、十日を過ぎているので、月は(満月に近く)、実に美しいのです。

船に乗り始めた日から、紅色の濃い派手な着物を着ることは、ありません。

その理由は、基本的には「海の神を怖れて」なのですが、それでも、そこらへんの葦影で、水浴びをしています。

「海の神を怖れて」も、実は気にしていないのか、裾をめくりあげて、ほやのつまの胎具鮨いずし鮨鮑すしあはび(男性は男性器を、女性は女性器)も露わに、(月や海の神に)見せつけているのでした。


千年以上前の俗信と性風俗になる。

実際、性器を露出しただけなのか、それ以上なのかは、確認できない。

いずれにせよ、現代人の性倫理は、通用しない。

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