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第24話 十日、
(滞在地)奈半の泊
(原文)
十日、けふはこの奈半の泊にとまりぬ。
※奈半の泊
安芸郡奈半利町の奈半利川の河口に、存在した。
土佐の国東郡における交通の要衝地だった。
当時は宿泊施設等、船旅の便宜供与が行われていたらしい。
今日の都には、奈半利から野根山連山を尾根沿いに歩き、太平洋岸の野根に至り、そこから海岸沿いに北上して阿波の国から淡路島を経由するルートがあった。
ただ、前国司が所有する多大な荷物の輸送を考えれば、全行程を船う使った航路を選択するしかなかった。
昨夜遅くに奈半の泊に着いたことと、紀貫之夫妻の船酔いからの疲労を考慮して、十日は奈半の泊で休息を取っている。




