表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/83

第13話二日~三日

(滞在地) 大湊


(原文)


二日、なほ大湊にとまれり。講師、物、酒などおこせたり。

三日、同じ所なり。もし風浪のしばしと惜む心やあらむ、心もとなし。


(舞夢訳)

二日。

今日も船は大湊に泊まったままです。

先般、お見送りのご挨拶に来られた国分寺の講師から、料理や酒などが、届きました。


三日。

今日も、船は同じく大湊に泊っております。

とにかく風と波が強い状態です。

もしかすると、風と波のようなものにも「もう少し土佐にいて欲しい」などと思う心が、あるのかもしれません。

(いつになったら出発できるのだろうかと)実に不安でなりません。


国分寺の講師の届け物は、風と波が強くて出発できない紀貫之への陣中見舞いらしい。

同じような状態は翌日も続き、風と波に恣意的に留められていると感じてしまう。

人間の力ではどうにもならないものの、先行きを考えると、やはり不安は増して来る。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ