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第10話 廿八日、

(滞在地)浦戸から大湊まで


(原文)

廿八日、浦戸より漕ぎ出でゝ大湊をおふ。

この間に早くの守の子山口の千岑ちみね、酒・よき物ども持ってきて船に入れたり。

ゆくゆく飮みくふ。


※大湊

 現在は地形変動のため、正確な場所は不明。南国市付近の浜の切戸、浜窪説がある。

 当時の船は、時速約3キロ、浦戸から大湊まで、約10キロなので、3時間の船旅。

※おふ

 その方面に向かう

※早くの守の子

 紀貫之以前の国守の子。その子だけが京に戻らず、当地に住み着いたか、あるいは当地の女性(妾)との間に生まれた子かは不明。

よき

 ご馳走。


(舞夢訳)

二十八日は、浦戸から漕ぎ出して、大湊に向かいました。

かつての国守のご子息で、山口千岑ちみね様からが、酒とご馳走を、私たちの船にさし入れてくれました。

船を進めながら、おおいに飲み食いをいたしました。



山口千岑氏としては、紀貫之にお餞別を送ることで、京の都に戻った親族に、「自分の様子を話してもらいたい」、そんな願望があったのかもしれない。

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