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いせかい!~人気最下位は現実世界に帰れない?神界で話題沸騰のJK5人組ほのぼのサバイバルリアリティーショー~  作者: 碧い月
はじまり!

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20/31

くらす!(5)

「並び順に法則性を感じる。というか、左から順に並べただけ………」


 ユウは示された各々のクラスを目で追う。


「まあまあ、誰が何を書いたとかいいじゃん。この中から自分のクラスが決まるって事だけわかればさ。………でも、こうして皆んなのイメージがクラスに反映されると、私って武闘派だと思われてるんだな~って、ちょっとショックかも」


「仕方ない、このみが空手黒帯とか、剣道で全国行ったとか、不良しめてたとか全校生徒周知の事実

………はっ、まさか異世界転生に備えて、幼少期から戦いの経験積むために不良をしばいてたの!?このみっ、恐ろしい子!!」


「そんなわけないでしょ!!はぁ、皆んな自分が書いたクラスには間違いない?」


 このみがため息混じりに確認する。


「問題ない。誰が何を書こうが自らの手で引き当てれば、それが真実。目指せギャンブラー」


「あっ、自分で書いたのには間違いないですけど、逆に皆んなが書いたクラス間違ってませんか。私のイメージが酷いというか、実態とかけ離れてるというか………」


「屍術師になりたい人間がマトモなわけないでしょ!!まったく、文句を言いたいのは私の方よ、なんなの幻術師イリュージョニストって」


「気になるのそっちなんだ。えーっと、私は自分のイメージと皆んなの待ってくれてるイメージが一致してるみたいで良かった………………うるるちゃん、ちょっと後からお話ししよっか?」


「い、いやっ、それは人を上辺だけで判断してはいけないというか、本質を見るべきだという自戒の念を込めた選択で………そうだ、このみ先輩、あんまりアールピーさん待たせるのも悪いですし、パパッとくじ引きしちゃいましょう、えへへっ」


「うるるちゃん!!」


「はいはい、それじゃ、グルっと輪になって、1~5のクジを番号が見えないように持って。引き直しは一切なしの一発勝負。恨みっこなしだよ。じゃあ、せーのって掛け声に合わせて、右隣の人が持ってるクジを1本引いてね。せーのっ!!」


 5人はタイミングを合わせ一斉にクジを引く。


「うわぁ、これが私のクラスかぁ、ちょっと大変そうかも」


「なるほど、宿命、運命、大決定。この世界の意志がこう生きろと導いている以上、それに従うのも一興」


「えっと、このクラスの名前なんて読むんですか?」


「あっ………これでどう戦えばいいんですかね、ひょっとして私は隅っこのほうで、心穏やかに皆んなの戦いぶりを観戦する係に選ばれた的なやつですか?」


「ちょっと、こんなの納得いかないわよ!!再審よ、再審!!上告を要求するわ!!」


 クジを開き自らのクラスを確認する一同。その顔には落胆や歓喜、疑問や不平に至るまで様々な感情が渦巻いている。


「ふぅ、相変わらずかしましいね。そろそろ時間だけど、それぞれのクラスは決まったかな」


「少し手間取ったけど、いま決まったところ。えっと、番組的には一人ずつ自分の口で発表した方が盛り上がるかな?じゃあ、まずは私から行くね。私のクラスは………」


 一歩前に進み出てクラスを口にしようとするこのみを、アールピーは尻尾で制した。大きく長い純白の耳がピクピクと小刻みに動き、アンテナのように周囲の様子を探る。


「これは好都合だ。せっかくのお披露目を口頭というのも勿体ないからね」


「何を言ってるの、アールピー」


「百聞は一見に如かず、つまりはこういう事さ」


 アールピーがそれまで座っていた岩場からタッと飛び降りると、すれ違うように鋭い牙が虚空を飲み込んだ。


「えっ、あれって、さっきノノカに近づこうとしてた変な犬!?」


 桃子が驚きの声を上げると、一同は不安そうな顔でアールピーを見た。


「どうやら舞台は整ったようだね。たった今、君達にクラスを付与した。君達が選んだクラスが、どんな能力を持っているのか、どんなスキルを使えるのか、実践で学ぶといい。それじゃ、ボクは見守っているから、頑張ってくれ。健闘を祈るよ」


「待って、アールピー!!」


 このみの呼びかけは虚しく木々に吸い込まれていった。後に残されたのは、5人の少女と、それを取り囲む十数匹の獣。

 異世界に生を受けて初となる、自らの力での戦いが、今始まろうとしていた。

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