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7.

選んでいただけて嬉しいです!


マルコムがマクロムになっている箇所が多々あり、ご指摘いただきました!本当に申し訳ございません!


読んでいただく時に違和感やストレスなく読んでいただけるように、今後一層精進いたします。


 「っっっ!!!   …ごめんなさいっ……知らぬ事とはいえ、さっきは辛い事を言ってしまったわ!」


「いいえ、いいのです。末端貴族の昔の事でありますし、当主でもなく配偶者の事なのですからご存知なくて当然でございます」


「クリスティーナ嬢…私からも謝罪をさせてくれ、辛い事を話させてしまい…申し訳ない」


「っっ!!!おやめくださいフェルベール様っ!どうかお顔をあげてください!そもそも謝罪いただく様な事ではございません、ただの事実でございます!」


「それでも、だ。他家の事情に踏み込んでしまい…。通常なら…我々は周囲の人間や近付く人間、自ら招く客人の事でさえも…多少なりとも調べ、情報を持つのだが…君にはおこたってしまっていたんだ…」


(???高位の方々が周囲を警戒するのは当たり前だわ?情報は何より大事だもの…でも私は地味で美しさの欠片かけらもないから…)


「わたくしも、普通なら招待客の情報を持った状態でお迎えするのよ?特に息子絡みだったし……でも…このハンカチを拾った時の事を話すこの子を見て、先入観を持たずに会ってみたいと思ったの…。

結果、あなたにとって心無い事を言ってしまい…その上根掘り葉掘り質問責めにしてしまって…あなたの矜持きょうじまで傷付けてしまうところだったわ、本当にごめんなさいね……」


「ほっ本当にお二人ともお気にされないでくださいっ!わたくしの様な小娘なぞ捨て置いてくださいませっ!」


「クリスティーナ嬢、君のそれは口癖なのかい?君の口から何度も聞いているが……普通、価値あるものを捨てたりはしないだろう?」


(なっ!フェルベール様は…私のハンカチに価値があると…そう仰ってくださるのですね…)

「フェルベール様………」


「あらあらあら!ねぇっハリー、ハリー!」


「奥様っ落ち着いてくださいませっ!朴念仁の坊っちゃまですから…慎重に事を運ぶ必要がございます!」


「んん、んっ!クリスティーナさん?お詫びと言う訳ではないのだけれど…わたくしにあなたのお店の出資をさせてくれないかしら?」


「いけませんっ!はっ!申し訳ございません。決して公爵夫人様のご発言を否定した訳ではないのですが…わたくしの様な者に公爵夫人様のお名前をお借りする事など…」


「確かに…あなたの『それ』、よくないわね……ねぇクリスティーナさん?あなたかなり自己評価が低い様だけど…それは何故?わたくし、あなたと会話するのは今日が初めてだけれども、あなたをとても高く評価しています。刺繍作品の事を話すあなたは…とてもイキイキと、そして要点を分かりやすく伝えてくれた。

わたくしが……ごめんなさいね、あなたを少し煽る様な内容と話し方をしても、あなたは動じず落ち着いて話を続けたわ。この子でさえ動揺して会話に割り込んできたのに…

何よりあなたの話し方は、一貫して立場をわきまえ…相手の事を尊重する姿勢を崩さなかったわ、まぁ相手がわたくしという事とあなたの年齢を考えると…当たり前だと、あなたは言うでしょうけど。

ご家族の事や仕事の話をするあなたは、とても堂々としていて、若いとはいえ…自分の店への覚悟も十分に感じたの。だからわたくしは貴女・・に、出資しようと決めたの!

先に言っておきますが…これは決して同情ではありませんよ?貴女の刺繍と貴女自身に投資するのです。なのでわたくしが損をする事がない様、売上を伸ばして利益を出して頂戴ね!

そうそう、遅くなってしまったけれど…


わたくし…エメリアーナ・ヴェントラーは、貴女がこの名を呼ぶ事を許します。


さっ、これで今後は公爵夫人様だなんて呼ばずに、名前で呼んで頂戴!それこそエメリアでもリアーナでもいいわ!共同経営者になるんだもの!わたくしもクリスティーナと呼んでいいかしら?」



(こっこっ公爵夫人様の!ごっご支援?……えっ?お名前をお呼びするの?え?…私が…?愛称…………)



「きゃぁあっ!」

「おいっ!クリスティーナ嬢!クリスティーナ嬢!」

「気を失っておいでです…奥様…飛ばし過ぎです…」

「ええっいつから?前髪のせいで気付かなかったわ」

「それよりハリー、客室のベッドへ!俺が運ぶ」

「フェルベールの部屋でいいんじゃない?」

「奥様っ!そういうところですよ!焦りは禁物です」

「二人ともっ!ふざけてないで、いいから医者をっ」

「「 はいっ! 」」


公爵家の一室が一瞬…バタバタとなったがそこは流石の公爵家…クリスティーナはメイド付きの客室へと運ばれ、伯爵家には…遅くなる、もしかしたら泊まる事になるけど…夫人の客として泊めるし、明日は学園もお休みだからいいですよね?的な内容の手紙を使者に持たせた。


クリスティーナの父親は公爵家からの使者が"また来た事"を、商会の執務室で報せを受け…返事だけでいいとの伝言があったので、急いで諾の手紙を書きそれを託した。


少し疲れた様子の父親は…執務室のソファーに座り…


(クリスティーナよ…昨日確かに公爵夫人様にお会いすると聞いた!それだけでも驚きなのに……伯爵家の為に頑張ると言っていてくれたが…何がどうなればこんな事に…お前は一体何を頑張ったんだい?……)


可愛い娘を心配しながら思いを馳せていたが、まさかその娘に極太のスポンサーがついたなどとは夢にも思わない父なのであった……。





次回っ!


〜アヒル?白鳥?新生クリスティーナ誕生記念日〜


(大袈裟太郎だったらすみません……( ˙꒳˙ )ノ)

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― 新着の感想 ―
[良い点] ここまで読んでいてお話の続きが気になります。 [気になる点] 二重敬語が多用されていることが気になってしまい、読みます感じました。物語に集中出来なくすみません。
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