嫌な予感
地図には地形だけでなく様々なアイコンは点いていた。
「フォークとスプーンのマークは食事が置いてるところかできる場所、ハートのマークはセーフティゾーンか・・・」
セーフティゾーンはわかるが、食事はこの時計型端末から手に入るよな?ここに行くメリットってあるのか?そんなことを考えていると
「⁉」
なんだこの嫌な感じは・・・。何かが来る。最近の自分の直感は侮れない。乗らない方がいいと思った電車は脱線したし、危ないと思った建物は地震で天井が崩落したし、競馬に行ったときはこいつは今日絶好調だと思った不人気の馬の馬券を当ててしまった。
俺は近くにあった枝を取り身構えた。出てきたのは赤子くらいの大きさのカエルだった。
「カエルってこいつデカ過ぎだろう」
俺はカエルめがけて枝を振り回した。するとカエルにあたりカエルは倒れた。
「まだ来るな」
俺の予感はあたりカエルが次々と現れた。なので俺は力いっぱい倒して行った。
「ぐはっ」
不意を突かれて背中にドロップキックされた。
(この威力コンゾラ族一の戦士のガリド並みの威力・・・食らい続ければやばい)
俺は必死に対抗して襲ってくるカエルを倒すことができた。
「はぁはぁ。これで全部だな。パワーはあってもタフネスの低い奴らで助かった・・・」
こっちもさすがに疲れていたので助かったと思った。あ~体中が痛い多分痣だらけだな。それより今は
「さて、せっかく倒したのだから頂いとくか」
今あるポイントでナイフを手に入れないかと思い端末を動かしてみると
「あれ?ポイントが増えている」
ポイントが最後に見た時は『10』だったのに今は『90』に増えていた。
「もしかしてカエルを倒したからか?まるでゲームだな」
そう思いながら40ポイントナイフを手に入れた。しかし
「あれ?このナイフあんまり切れないな」
でもよく考えたら、水の4倍程度のナイフならこんなものかと思いながらカエルを解体した。その後乾いている枝を集めて火をおこしカエルを焼いた。
「もういいかな?」
焼いたカエルの肉に10ポイントで手に入れた塩をかけて食べた。
「カエルの肉は鶏肉と似ているかな?俺ならカエル肉と鶏肉両方出せれて当てる自信はあるな」
二匹分を食べて残りは葉っぱに包みつたで縛ってもって行くことにした。そして地図を頼りに川を目指した。その道中竹林を見つけたので、弓、竹やり、荷物が多くなってきたので竹籠を作ることにした。
この際ナイフが切れなくなったのでもう一本ナイフを入手した。本当はナタが良かったがポイントが足りず諦めた。工作が楽しくなってきて竹細工を作り始めていた。
「うわ、また切れなくなった」
二本目も切れなくなったので、作業をやめて作ったものを竹籠に入れて、川を目指すことにした。
「たけのこも手に入れられたし、鍋が欲しいけど、最低50は必要か~でもこれちっちゃそうだからこの100の方がいいかな?」
なんて独り言を言っていると何かを感じた。