Act.17 怨讐(えんしゅう)の雷火・4
「メルツェーデスは救けたんでしょ? スザクで避難させたんじゃないの?」
そう問うネルガレーテの声は、明らかに動揺している。
「途中で引き返して来たのよ」追い付けないジィクの背中を苦々しそうに睨んで、ユーマが声を上げた。「理由は解らないけど」
「いたぞ! アディだ! リサも・・・」
ギャロップ(襲歩)の蹄の音と共に、ジィクがコロネード(柱廊)裏手から正門前の開けた広場に飛び出した。大蛇のような魑竜と海豚が絡み合いながら天に伸び上がる大理石彫像が建つ、大きな噴水を挟んだ向こう側、直線距離にして約50メートル、まさにオロフがリサに対して、フォノンメーザー・サーベル(電磁剣)を振り下ろそうとする寸前だった。
「野郎! やらせるか・・・!」
それに気付いたジィクが怒気を含んだ叫びを上げ、オロフが目を見張って振り向いた。
オロフが咄嗟に背を向けて身を翻す。
だがその時には既にジィクが、馬上から構えたレーザー長銃の引き金を絞っていた。
ウオッと言う驚きにも似たオロフの叫びが上がる。
アディの斬撃でクィラス(胸鎧)を叩き割られて喪失しているオロフの背に、ジィクの怒りの篭った容赦ないエネルギー銃嵐が叩き込まれる。その生身に受けるレーザー・パルスの突き刺さるような衝撃に、オロフが思わず苦痛に顔を歪めて身を仰け反らせた。
リサ向かって刃を降り下すどころでは無くなったオロフが、堪らずその痩身を本能的に丸め、ジィクを横目に大きく跳び退く。それを逃すものかと、照準でオロフを追うジィクが執拗にトリガー(引金)を絞る。
藤鼠色の髪を振り乱したオロフが正門の太い柱陰に逃げ込み、その隙にアディがリサの元に駆け込んだ。アディは逃げ込んだオロフに対して背を向け、リサを包み込むように盾になる位置に着くことを忘れない。
そのアディの背後を、騎乗のジィクが駆け抜ける。ジィクの容赦ない銃撃が、オロフに顔を覗かせる隙さえ与えない。忽ち砂岩の巨柱がエネルギー弾で穴だらけになる。ジィクは左手1本で手綱を操りながら馬の向きを変えるが、その間も牽制射撃の手を緩めない。
「リサ! リサ!」
駆け寄るアディが声を掛ける暇もなく、リサがアディの首根っこに獅噛み付く。リサの嫋やかな肢体が、小刻みに震えている。アディには見えなかったが、リサは泣き声こそ上げなかったものの、アディの頬に頬を擦り寄せ、目に大粒の涙を浮かべていた。
「2人とも大丈夫なのッ?」
ジィクの後を追って駆け込んで来たユーマが、華やかな馬を寄せながら飛び降りた。
矢庭、ユーマたち3人の背後で何かの発射音が轟いて、ジィクの乗る馬が嘶く。
「ジィク!」
声を上げ振り向くアディとユーマの視線の先、バレル(酒樽)のような警備マシンナリー(人型機工器械)のスパイク・ナックルを辛うじて躱したジィクがいた。直撃を免れたものの、アディのパワード・アーマー(筋力支援兜鎧)を機能不全にした鋼の塊に、馬の方が気を昂ぶらせてしまい、事もあろうかジィクを乗せたままいきなり後脚立ちで跳ね上がった。ジィクが慌てて鞍に齧り付く。
「ユーマ! リサを頼む!」
そう叫ぶが早いかアディは踵を返すと、オロフに弾き飛ばされた神授の皇剣を、腰を屈めて駆け抜けながら拾い握る。その刹那、正門の太い円柱の陰で、臙脂のジュストコール・コートの裾が翻るのがアディの目に入る。
躍り出てきたオロフが、跳躍したと思ったらジィク目掛けて剣を振るう。
上から迫る影に気付いたジィクが、暴れる馬上を左手で鞍を掴みながらも、咄嗟にレーザー長銃を頭上に翳して身構える。オロフの斬撃を辛うじて銃で受け止めたジィクだったが、オロフの力押しに抗しきれず、後ろ反りに落馬する。レーザー長銃は、フォノンメーザー・サーベル(電磁剣)のコヒーレント振動で捩れるように拉げ折れ、使い物にならなくなっていた。
背中を強かに打ったジィクは、乗り手を失い嘶き跳ね回る馬を避けるように、頭を抱えて地べたを転がり離れる。暴れる馬に距離を取って後ろに跳び退いていたオロフが、今一度ジィク目掛けて斬り付けようと腰を屈めた。
「オロフ! 貴様の相手は俺だッ!」
風を巻いて迫るアディが、オロフの背後から斬り掛かった。
目を吊り上げて、オロフが振り向く。その刹那アディの斬煌が一閃する。フォノンメーザーのコヒーレント振動が強烈な石火を放って、オロフの電磁剣がアディの電磁剣を払った。
「リサ! さあ早く乗って!」
ユーマが有無も言わせずリサの両脇を後ろから抱えると、放り投げるように鞍の上に乗せ上げた。ユーマの目の端には、落馬したジィクとオロフに斬り込むアディの姿が映っていた。
「行くわよ! 鞍のホーンをしっかり掴んでなさい!」
フォノンメーザーのぶつかる破裂音が轟く中、ユーマはリサの背後に飛び乗ると、馬の腹を蹴って脇目も振らず走り出す。
「けどアディとジィクが!」
「大丈夫よ、あの2人が揃ってるなら!」ユーマはリサの後ろから手綱を捌くと、蹄の音を響かせて荘重なカテドラル(大聖堂)正門へと馬を走らせる。「──ネルガレーテ、聞こえる? 赤毛のロック・スターを保護したわ! 今からメルツェーデスの救出に向かうわ!」
「え? 姫さまを? 何かあったのですか!」
「それで、アディは無事なの?」
声を尖らせたリサが振り向き、被さるようにネルガレーテからの通信が入る。
「墜ちたのよ、乗っていたリフター(垂直離着陸機)が・・・!」
ユーマの返事にリサが言葉を失くしたが、ユーマは構わずネルガレーテに短く応答した。
「アディにはジィクがカバー・ファイア(援護)に入ったわ」
ネルガレーテは、先程のユーマたちとベアトリーチェとの通話を傍受していたので、アディがオロフと一戦交えている真っ最中なのは知っている。
「通信をチャンネル・チャーリーに切り替えるわ、ビーチェもこっちをトラックして!」
「了解しました、ユーマ」
別回線にシフトさせたのは、オロフと対峙しているジィクとの混線を避けるためだ。
ベアトリーチェの応信を耳に、正門中央の馬車用路を突っ切ってルイス・モントーヤ大聖堂を出た途端、ユーマとリサを乗せた馬の蹄が、思いがけずジャリジャリと土砂を踏み締める音を立てた。
* * *
初撃をオロフに弾かれたアディが、半歩後ろに跳び退いた。
アディは大きく息を吸い込んで、雄叫びを上げて再度オロフに斬り掛かる。息も吐かせぬ斬撃を、オロフ目掛けて容赦なく浴びせ掛ける。左腕が使えないオロフは、それでも右腕1本でアディの剣筋を受け凌ぐ。だが機能不全に陥った左足を抱えたオロフは、右足だけでは踏ん張りが利かない。アディより上背があるオロフが防戦一方に押し込まれ、半歩また半歩と再び正門の方へと後退る。
その斬り結ぶ両名を睨むジィクが、繰り足で少しばかり離れた距離を取りながら、肩掛けしていたアーマライト社製177デュエルをスタンディング・ポジションで据銃する。バット(台尻)を肩に引き寄せ、ストック(銃床)に頬を密着させて、トリガー(引金)に指を掛ける。
ジィクを落馬させたスパイク・ナックルを、警備マシンナリー(機工器械)が巻き取る音が立つ。ジィクは一瞬、斜め後に位置するマシンナリー(機工器械)を横目に見た。オロフと鍔迫り合いしているアディには、マシンナリー(機工器械)のスパイク・ナックルに注意を払う余裕はない。オロフに釣り出されたら、マシンナリー(機工器械)に不意を突かれる。
かと言ってジィクの方も、残弾が3発と底を尽き掛けている上に、今のデュエルに装弾しているホロウポイント(対人裂割)弾では、その残弾全てを叩き込んだとしても、バレル(酒樽)のようなマシンナリー(機工器械)の外装を撃ち抜いて機能不全にまで追い込むのはほぼ不可能だ。
“オロフ本人を仕留めるしかない・・・!”
アディに圧されているオロフが、徐々に正門の方へと追い込まれる。
ジィクと2人との彼我の距離は約30メートル。
右に左に、アディとオロフの位置が激しく入れ替わる。アディの薙ぎりをぎりぎりに躱したオロフが、大きく後ろに跳び退いて、正門内の太い円柱の陰に飛び込む。それを追うアディも、間髪を入れず正門内に駆け込んだ。
ルイス・モントーヤ大聖堂の正門は、左右60メートル、高さ25メートル。6列に並ぶ直径2メートルの砂岩製の円柱が奥行き10メートルの間に各列4本立ち、合計24本の柱でペディメント(破風)が2つ連なる荘厳な屋根を支えている。
アディとオロフは正門の太い円柱の間を右から左へ、フォノンメーザーのコヒーレント振動に火花を散らして激しく斬り結ぶ。2人は右に左に入れ替わりながら、しかもジィクの位置からだと柱陰に入ったり出たりと、引き金を易々(やすやす)と絞らさせてくれない。ジィクが位置取りを変えながら、距離を保って平行に移動する。接近しすぎると、追い掛ける照準の移動量が大きくなって、逆に命中率が下がるからだ。
体勢を崩したオロフの隙を突いて、アディが切っ先を突き出す。オロフが僅かに身を捩って後ろに跳び退く。と同時にオロフの姿が手前の柱の陰に入って、ジィクの視界が遮られる。
慌ててジィクが移動する。
円柱を避けて視界を開いた刹那、アディとオロフが破裂音を轟かせ、刃で拮抗する姿がジィクの目に映る。しかもオロフは、太い円柱を背に追い詰められている。
「アディ! 離れろッ!」
ありったけの大声で、ジィクが叫ぶ。
その叫び声に、アディが咄嗟に目端を覗く。ジィクがアーマライト・177デュエルを肩にがっちり構えていた。アディが反射的に身を翻す。同時に唸るような銃声が一発轟いた。
アディの陰から身を晒す格好になったオロフが、咄嗟に動いたが遅かった。
ジィクの放った銃弾が、オロフの顔面右を掠めた。
皮膚が裂けて、右耳が千切れ飛ぶ。激しい血飛沫を上げながら、オロフはそれでも逃げるのではなく、アディの眼前から風を巻いて、正門の屋根裏向かって高く跳ね飛んだ。
アディが見上げ首を巡らす頭上、オロフが軒下を掠めるように、ジィク目掛けて外に飛び出す。
「俺としたことが・・・!」
ジィクが舌打ちしながら、宙に向けて照準を追った。間髪を入れずに引き金を引く。
2射目のトリガー(引金)を絞った時には、すでにオロフはジィクに15メートルと迫っていた。放った銃弾が、宙を跳ぶオロフの右脇腹に命中する。オロフの細い体が被弾の衝撃で横を向き、皮膚を破り裂いたアーマライト・177デュエルの弾丸が、合金製の肋骨に弾かれて変形して跳弾した。
「まさか・・・!」
ジィクが驚愕した。普通なら肋骨を砕いているはずだ。オロフがバイオーグ(機能補強生体)と知らないジィクは、一瞬茫然とした。
「小煩いドブネズミがッ!」
迫るオロフの斬線に、ジィクは咄嗟に後ろに跳ね下がる。
だが命中弾が、オロフの体勢を崩したことが幸いした。ジィクが紙一重に、オロフのフォノンメーザー・サーベル(電磁剣)を躱していた。それでも振り乱れるジィクの紺青の長い髪先が、ジュッと音を立てて焦げ斬られる。
刃筋を大きく逸らされたオロフだったが、空振りだけでその攻めは終わらなかった。オロフは着地と同時に右足を踏ん張り腰を捻って、拗くれた左足の回し蹴りをジィクの胸元に叩き込む。
射撃体勢から応じる余裕を失くしていたジィクが、反射的にに身を反らせた。だが跳び退くのが精一杯だったジィクに、オロフの躰闘技に応じる体勢がとれる筈もない。
機能不全の左脚とは言え強烈なオロフの蹴りで、既に半ば防護機能を喪失していたジィクのアーマー・プロテクタ(胸鎧)が、鈍い音を立てて割れ裂けて、ジィク自体も蹴り飛ばされた。もんどりを打ったジィクが、魑竜と海豚が絡み合う噴水の彫像に背中を叩き付けられて、溜め池の中に頭から突っ伏すように崩れ落ちた。
「その腐った心臓を一突きにしてやる! 覚悟しろ!」
噴水の彫像の下で惨めな姿を晒すジィクに対し、カンサス(渦葉象装飾)も見事な噴水池の白い垣石の上に、オロフが飛び乗った。
「偉そうな・・・口を・・・利きやがって・・・!」
ゲホッゲホッと咳き込みながら水を吐き出すジィクが、残った力を振り絞りフラつきながらも身を起こす。濃紺の前髪からどどどぼと水玉を滴らせ、崩れそうになりながもジィクは銃を構え上げる。
オロフがフォノンメーザー・サーベル(電磁剣)を持つ右手を引いた刹那。
「貴様の相手は俺だと言ったろうが・・・!」
雄叫びとともに、アディが駆け込む。垣石に立つオロフの右の膝頭目掛けて、フォノンメーザー・ソード(電磁剣)を水平に薙ぎる。咄嗟にオロフが、手首を返した電磁剣でアディからの刃を受ける。コヒーレントの衝撃が、電光石火に一瞬眩いばかりに煌めいた。
アディは受けられるのを読んでいたかのように、弾かれた反発力に力を添えて、円を描いて剣をぐるりと回す。オロフが半身を捩った時には、アディはヒルト(柄)を両手に握りながら、初撃とは反対方向からオロフの電磁剣を打ち据えた。あっと言う間もなく再び手首を返されてしまった電磁剣が、掬い上げられたようにオロフの右手から弾け飛ぶ。
手を離れたオロフのフォノンメーザー・サーベル(電磁剣)が、地に落ちて音を立てる前に、アディは皇剣の切っ先をオロフの喉元に突き上げていた。
「観念しろ、オロフ・バルブロ・ウェーデン卿!」激しい目付きで睥み上げ、アディは握っていた剣を態とらしく少しだけ捻って見せた。「素直に臣従の誓いを立てろ。悔いてクアトロポルテ王朝に奉公しろ」
「思い上がりめッ!誇り高きビガー家の血が、この私が、貴様のような横奪亡者に膝を屈する事など、金輪際ないと知れッ!」
フォノンメーザー・サーベル(電磁剣)を失ったオロフが、顎を反らし歯を剥き出しに睨み返すと、にやりと笑みを浮かべた。
「アルケラオスの新しき歴史が、その背後から迫っているぞ、破落戸め」
「何・・・っ?」
訝るアディが首を巡らせ、まだ土埃が舞っているような少し濁った青空に、萌葱色の瞳を凝らした。
* * *
「──警告します、ジィク!」
ベアトリーチェの無機質な声が、唐突にジィクの耳朶を打つ。
ちょうどアディが、オロフのサーベルを弾き上げた瞬間だった。
「飛翔体がイオランタ川沿いを西から接近! 時速200キロ、高度20メートル、光学解析では機甲警務隊配備のプロップ・リフター(垂直離着陸機)と判定、コパスカー・ミリタリー社のチャンドラです」
「──機警隊? オロフ直属隷下のブラックショルダーの事?」
いきなりネルガレーテの声が割って入る。
「何だと? 距離とエンゲージ(会遇)は?」
ネルガレーテの通信に構わず、ジィクが空を仰いで声を荒げる。
「距離500メートル、約10秒」
「何で見つけられなかったの? ベアトリーチェ!」
再びネルガレーテの、甲高い怒声に近い声が入る。
「申し訳ありません、イオランタ川の反射に紛れていた上に、エンピリアル(浄火)橋の上流下流両域500メートル圏内に、警察などの緊急機材による滞空展開が常時20機以上あって、個別トレース(追跡)が遅れました」
だがジィクに、そんな2人の悠長な遣り取りに耳を傾けている余裕はなかった。
「──アディ・・・!」
ジィクがアディを振り返る。アディもオロフの言葉に訝って、空を仰ぎ見た矢先だった。途端、噴水の水音に交じるプロップ(推進回転翅)音が聞こえ始めたかと思ったら、黒い影があっと言う間もなく見る見る迫って来た。
「敵機だッ!」
ジィクの怒鳴り声に、アディの注意が一瞬オロフから逸れた。その隙を突いたオロフが、さっと跳び退く。
同時に蒼空から迫る機影に気付いたアディが、咄嗟に噴水の溜め池に飛び込んだ。アディが立っていた場所に、レーザー火線が一直線に逐り抜ける。耳を聾するプロップ(回転翅)音を残して、黒とグレイに塗り分けた機体が低い高度で飛び抜けた。
コパスカー・ミリタリー社の戦術プロップ・リフター(垂直離着陸機)、チャンドラ。
スザクより2回りほど小さい全長は15メートル、ノーズ(機首)にティルト・プロップ(可変向推進回転翅)機構を内蔵するデルタ翼があり、テール(機尾)左右に補助プロップ(推進回転翅)を備える。何処となく矢印にも似たフォルム(形容)は、取っ手のあるハンディ・ブラシを彷彿させる。
モンテフィアスコーネの城内警衙か禁城近衛の所属機なら、城門城塔に脇侍の獅子──ビガー家のクレスト(紋章)が入っている筈だが、黒とダークグレイの機体には、所属を明らかにするインシグニア(部隊章)や公的機関を示すレタリング(装飾文字)はない。
アディを急襲したチャンドラが、ノーズ(機首)下に架装したレーザー砲をアディたちに照準ロックさせたまま、機体を揺らしながらコロネード(柱廊)の上で回頭する。
「アディ!」
膝まで浸かったジィクが、水面を掻き分け波立たせ、アディに駆け寄る。
「・・・ジィク・・・!」
ジィクの手を借りて、アディが片膝突きに身を起こす。
「──貴様の方こそ、跪いて頭を垂れ、クアトロポルテの終焉をその身に感じて、神授の剣を、皇冠を素直に渡せ」
アディに弾かれ飛ばされた、自分のフォノンメーザー・サーベル(電磁剣)を拾い上げたオロフが、勿体付けるようにゆっくりと振り向いた。
「然すればせめてもの情け、国民の眼前で最期を遂げさせてやる」
オロフはこれ見よがしに電磁剣を振り薙ぎり、メーザーの起動トリガーを握り絞る。コヒーレントの不愉快な発生音が、低く静かに唸りを上げた。
★Act.17 怨讐の雷火・4/次Act.17 怨讐の雷火・5
written by サザン 初人 plot featuring アキ・ミッドフォレスト




