4.悪ノ少女とチョコレゐト
〜作者の土下座と解説〜
はい、2週間経っていましたね。
まじですみません。
ただ次は!今週中に作ります!
ヴァンプロブレイクタイム(おまけ)だから!
さて今回のタイトルなんですが、とある音ゲーのイベランで『短くて簡単だから』って理由でしょっちゅうやっている曲と最近の作者のお気に入り曲を掛け合わせた、所謂マッシュアップってやつです(違)。
なろうで小説を作ったことがある人はわかると思うのですが、曲の歌詞をパクるのは禁止って書かれてるんですよね。
で、でも今回のはタイトルだけだから…
運営さんに指摘されたらネタを変更しますが、現状これよりいいタイトルのネタがないんですよね…
なので運営さん!ネタが思いつくまではこれを許して!!
ってことでタイトルどうぞ↓↓
zagre side
―かなり昔の、夢を見ていた。
おそらく俺が5歳の頃だろうか。
…そのときくらいに、カナセが俺の家の隣に引っ越してきたんだっけ。
初めて彼女を見たとき、薄いピンク色の髪が特徴的な、可愛い女の子ってイメージがあったっけ。
「えっと…ザ、ザグレくんっていうの?」
「うん、ザグレでかまわないよ」
これが、俺とカナセの初めての会話。
同年代でお隣さん同士ということもあったからか学園に入ってからは毎日のように会っていた。
だからこそ、彼女はあんなに俺に執着しているのかもしれない。
というより俺も、メリフとさえ会わなければそうなったかもしれない。
…いや、これだとメリフが悪いように聞こえる。
全面的に悪いのは俺だ。
俺が、メリフを選んだせいでカナセは…
〜〜〜
「ザグレ」
「ん?どうしたのカナセ?」
「わ、わたし…ね、ザグレになら何されてもいいの。だってザグレのこと…その…ダイスキだから」
「うん、俺もカナセが大好きだよ」
「…じゃあどうして、わたしじゃなくてメリフを婚約者にしたの?」
「それは、メリフも好きだからだけど」
「…ねぇザグレ、メリフとわたし、どっちがスキ?」
「え?う~んと…どっちも同じくらい好きかなぁ…」
「……わたしは、ザグレだけがスキなのに、ザグレは2人がスキなんだ。…なんか、イヤ」
「…どういうこと?」
「ねぇ、メリフと結婚したらわたしを1番ダイスキにして。
そうしないとわたし、ザグレのスキをわたしだけにしちゃいたくなるよ」
「…結婚したら、メリフを1番好きにならなくちゃいけないんじゃないの?」
「……なんで、そんなこと言うの?わたしザグレだけがダイスキなのに」
「えっ?」
「わたしザグレだけがダイスキなのになんでザグレはわたしだけをダイスキにならないのザグレがわたしのことだけダイスキになってくれればいいのにだってわたしザグレのことダイスキだもんザグレのことほんとにダイスキだからさ、そんなこと言わないでわたしを1番にして?」
「えっと…わかった…」
「ありがとザグレ!約束だからね!」
〜〜〜
あの頃からカナセは、俺に依存していた…ってことか。
俺がもっとカナセに一途だったら良かったのかもしれない。
いや、でももう色々と間違えちゃったからどうでもいい。
メリフを、選んでしまったから。
そういえば、メリフとの初めての出会いってなんだっけ…
〜〜〜
『ザグレ』
懐かしいお母さんの声がする。
『この子があなたの〜〜〜なのよ。仲良くしてね』
「は、はじめまして…」
お母さんの足元に小さい女の子が…メリフがいる。
「はじめまして。おれはザグレ・リセティアーズっていうよ。よろしくね」
「わ、わたしはメリフ・キネレーフ…よろしく…」
〜〜〜
思い出した。これが俺とメリフの初めての出会いだ。
あの学園で初めて会ったんじゃない。
…どうしてだ?どうして俺はメリフと自宅で会ったんだ?
婚約者…は絶対違う、俺とメリフの間の口約束で決まったんだからそれ以前にあるわけない。
親戚…なのか?でもメリフやお母さんの口から親戚なんて言葉なんか出ていなかった気が
『この子があなたの〜〜〜なのよ』
いや、お母さんが言っていたこの言葉が、俺とメリフの関係性は一言で表すことができることを示してる…
あのときの俺は知らなかった単語だし、それから先も聞く必要がなかったからか聞いていなかった。けど、
この空欄に入る言葉が、俺が今脳内に浮かび上がって消えない3文字の場合…
俺は、とんでもない間違いを冒してしまっている。
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miyuki side
「はぁ…」
私、大井深雪はベッドの上でため息をついていた。
…あんまり心地よくない目覚めだ。
…なぜこんな辛いか心当たりはある。
今日で、停学処分が終わる。
〜〜〜
停学理由は家出、ただそれだけ。
でもその家出の中で、すごく嬉しかった出来事があった。
『深雪さん、俺は君をずっと待ってるから』
鹿島双葉さんとの出会いだ。
双葉さんがいてくれたお陰で私の人生は変わった。
アイドルになることを拒否してくる両親にイライラして逃げ出しちゃった私を否定せずに一緒に逃げてくれたし、初めてのジビエ料理でよく迷っていた私にアドバイスしてくれたり、スカウトしてきた人から守ってくれたり…ちょっとだけ、2人で協力して悪いこともしちゃった。
双葉さんっていう理想像がいてくれたから、その人みたいになって絶対にアイドルをやるんだって自信が付いた。
……ああ、家出したその後のことが聞きたい?
散々怒られまくって、停学処分を受けただけ。
もちろん、怒られてるときも形だけ聞いているふりして脳内では次またどうやって双葉さんと会うかってことばかり考えていた。
結局、いい方法は思いつかなかったけどね。
また、家出しようかな…
〜〜〜
今日は学校を休むことにした。
両親からは怪訝な顔をされたけども、もう我慢なんかしないから。
そう決めて、私はパソコンの電源を付けた。
あの人ならばいい方法を教えてくれるかもしれないって、一縷の甘い期待を乗せて。
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zagre side
重い身体をベッドから持ち上げ、曜日を確認する。
土曜日だ。やった。今日はまともに事務所に行けないだろうから休みだったのはかなり嬉しい。
確認し終えたあとすぐに昨日起きた事実を思い出そうとする。
でも、すぐに腕からの感触が事件を教えてくれた。
右腕に金髪のツインテールがしっかりと抱きつきながら眠っており、左腕も同様に青髪のロングが抱きついていた。
……俺含め、一糸纏わぬ姿で。
そう、俺はメリフと里帆さんを同時に抱いてしまった。
ことの発端はメリフだ。
キス現場を目撃してしまったメリフが「一緒に寝ないと許さない!」と里帆さんのいる目の前で言ってきたため、それに嫉妬っていうか便乗っていうか…里帆さんとも一緒に寝ることになって…
その、最後まで進んでしまった…
「カナセ許せ…絶対に許さないだろうけど…」
夢の中まで現れた一途なヤンデレ幼馴染に赦しを請おうとするが、これはもう殺人が起こるところまで予想できてしまう。
彼女から永遠に逃げ惑うというのも現実味が薄すぎる。
逆に彼女を抱いたら抱いたで他の子たち…この両腕にいる子に監禁される気がする…
どの手を選んでも地獄である。
「まあ、今が平和ならそれでいいか…」
これ以上考えてしまうと苦しくなるだけだから現実逃避することにした。
「メリフとかここ2、3年見かけなかったのに見た目も髪型も全然変わってないよな…俺に馬鹿みたいにべっとりって点も同じだし」
そう呟いて、メリフから右腕をそっと抜き出してその腕で彼女を引き付けた。
女の子特有のいい匂いがぱっと広がる。
……そういえば、お姉ちゃんに抱きしめられたときはあの柔らかさが感じられたけど、メリフからはその感触が全く感じられないな。
「……んぅ…」ギュッ
そう考えてたのがバレたのか、メリフの俺を抱く力がいきなり強まった。
お、女の子って怖い…
まあ、気を取り直して里帆さんに移ろう、なにげに彼女の紹介していなかった気がするし。
濃い藍色の髪を纏っているこの子が柳崎里帆さんだ。
俺と共同でアイドルにのプロデューサーをする上、ヴァンパイアである俺とメリフの血溜めにもなってくれている。
つまり俺らは里帆さん無しではまともに生きてられないってことだ。
18歳、つまり俺より2歳年上なんだけど三姉妹の末っ子らしくて、妹持ちで年下馴れしている俺に甘えてくる。
あんまり積極的に言いたくはないが、昨夜とか…かなり積極的に甘えてきたから…
こんなこと本人の前で言ったら怒られるけど、妹のミリアを甘やかすように里帆さんを甘やかしたらめっちゃ喜ぶんだよね。
……そう考えると俺ってかなり年下系女子に愛されやすいのかな?
ロリハーレム作れるなら万々歳だけども。
「「……んぅ…!」」ギュッ!!
痛い痛い痛い!もう2人の前で変なこと考えないから許して!
〜〜〜
10分後、やっと2人が目を覚ましてくれた。
「2人とも、おはよ」
「おはようございますザグレさん…」「おはよザグレくん…」
「えっと…腰とか体の節々大丈夫そう?」
「…?………あっ/////」
昨日のことがあったのに意外と素っ気ないんだって思ったら、2人はただ単に一瞬忘れてただけだったらしい。
「えと…私は全然大丈夫ですね、お腹がちょっと重たいくらいだけなので」
「私はぐっすり寝てたのにめちゃくちゃ疲れた〜でも昨日のあれは楽しかったけどね!」
「ほっ、意外と支障が出てなくてよかった。俺はもう頑張りすぎて身体全体が痛くて痛くて…今日はあんまりしたくないや」
俺はそんな健康そうな2人を見て、羨ましくなったからかそう言ってしまった。
「ならマッサージとかどうですか?」
「マッサージ?してくれるの?」
「2人でやってあげるよ!」
「じゃあ…お願いね」
マッサージをしてくれるということで、俺はベッドの上でうつ伏せになったら…
「ねぇザグレくん、このマッサージでどっちのほうが気持ち良かったか教えて?勝ったほうが今夜のトップバッターってことでさ」
疲れているときに疲れること言わないでくれるかな…
〜〜〜
30分後、2人によるマッサージ対決は終了した。
思った何倍もマッサージ気持ち良かった…
「それで、この対決の勝者はどっち?」
「もちろん答えは私だよね?」
メリフの圧力が強すぎる。
メリフってヴァンパイア界にいたときはもっとお淑やかだった気がするけと…
「メリフはね…押しはとっても強いけど押す力はだいぶ弱かったからあまり効果がなかったかな…」
「えっ!?私思いっ切り押したのに!?」
「それに対して里帆さんはプロがやってくれてるのかって思うくらい気持ち良かった」
「ありがとザグレさん!私2人のお姉ちゃんのマッサージをよくしてたから自信はあったんだ」
「え…?そんなの聞いてないよズルだよ!卑怯者!負け確が決まってる試合ならあんなご褒美にしなかったのに!」
「そもそもお前が一方的に始めた試合なんだけど…あと俺メリフに色々と初めて取られてるから今回くらいは譲ってあげてもいいんじゃない?」
「むぅ…ザグレが言うのならば…」
「ザグレさんが言ったら肯定するんだ…」
ってことで、今夜は里帆さんから先にすることになった。
なんだかんだ言って里帆さんとメリフちょっと仲良いの笑えてくるけども。
「にしても、メリフよく無計画でヴァンパイア界を抜け出せたよな…」
「だって私天才だもん!馬鹿じゃないから!」
(…数学12点、国語23点のどこが天才だ?)
「むぅ〜むぅ〜!絶対ザグレ信じてないでしょ!」
「そりゃお前の昔をよく知ってるからさぁ…………、ん?」
メリフの、昔。
『この子があなたの〜〜〜なのよ。仲良くしてね』
夢で見たお母さんの声がフラッシュバックした。
…そう、だ。
俺は近親者であるかもしれないメリフを、抱いてしまっている。
「…どうしたんですか、ザグレさん?」
急に深刻な顔をしたからか、里帆さんが心配そうに話しかけてきた。
「え、いや、えっと…多分実際は違うと思うけど、俺とメリフって実は血縁関係があるって夢を見てね…もう身体を重ねちゃっているから仮に血が繋がっていたら…って戦慄しただけ。心配かけてごめんね」
妙にリアリティな夢だったが、絶対違うと信じてみる。
「ザグレくんと私って、従兄妹同士じゃなかったっけ?」
メリフの口から、夢は現実であったことを証明された。
「「えっ…えー!?」」
〜〜〜
「…メリフ、なんでそんな大事なことを相当長い間教えてくれなかったんだ?」
「だってザグレくん私と結婚の約束してくれたってことはいとこ同士とか関係ないって思っていたんでしょ?」
「別にいとこだから構わないものの、実の腹を分けた兄妹とかだとしたら俺責任取れないよ!?」
「大丈夫、ミリアちゃんやエリザちゃんみたいに四六時中イチャイチャできるのなら実の兄妹でも嬉しいよ!」
「そういう問題じゃないって!」
「でももうしてしまったから関係ないもんね!」
「ギリギリ反論できないからそういうのやめて!」
「えっと…私、置いてけぼり?」
※この後ちゃんと里帆さんに事情を説明しました。
「つまり、近親者とザグレさんは分かっていなかったのに抱いてしまったと…」
「そう…」「そー!」
「最近の物語では全く聞かなくなった『お互いに好き合ってる異性が実は近親者だった』系ですか…で、でも今回の場合従兄妹だから被害が意外と小さいですよね?」
「それはそうだし知ったとしてメリフを見落とすことはしないけどちょっとくらい教えてくれたって良かったじゃん!昨日とか『私達いとこ同士だけど、いいの?』みたいに!」
「それでザグレくんが萎えたら嫌じゃん!だから言わなかったの!あといとこ同士だったから両方の親が結婚の約束を許してくれたの!」
「あれ?意外と従兄妹であったメリットが大きい?」
「じゃあザグレくん♡今日からお従兄ちゃんって呼んでもいいよね!」
「根本的にはそういう問題じゃなーい!」
案外、従兄妹っていう距離感だからラブラブになれたりもすることがあるとかないとか。
いや、今回のこの話にはあまり関係ないか。
〜〜〜
「お話大分変わるけどもこんな状況、カナセちゃんに見られたら絶対殺されるよね…」
「当たり前だよ…っていうかフラグ建てないでよ怖い」
「……えっと、そのカナセさんって人…じゃなくてヴァンパイアそんなに怖いんですか?」
「メリフにファーストキス取られたってことバレたときに2ヶ月くらい監禁されて1万以上は絶対にキスされたとは思うくらいクレイジーサイコヤンデレな幼馴染だからね」
「最後が全く理解できなかったけど、ザグレさんも大変ですね…」
「大変どころの話では済まされないけども…」
「ザグレくんって本当にモテモテだからね〜たくさんミサンガ付けているのが何よりの証拠っていうか」
「…?確かにザグレさん左腕にたくさんミサンガ付けてるけどそれとモテモテになんの関係があるんですか?」
「…あ、そっか。これってヴァンパイア間での伝承だったっけ。
説明すると、昔からヴァンパイアにとってミサンガは婚約指輪よりもカジュアルな…ラブレター?みたいな役割があってね、右腕につけられると友情、左腕は愛情って意味が込められてるの。そのミサンガは手作りで、丁寧になるほど想いが強いって言い伝えられてるから、ザグレが今つけているミサンガ全てかなり丁寧に作られた手作りのミサンガなんだよね」
「へぇ〜、ヴァンパイア界にもそういう言い伝えっていうものが存在していたんだ…私もザグレさん用に作ってみようかな?」
「めちゃくちゃ綺麗に印象操作してるね…確かに今言ったことは合ってるは合ってるけども、そのミサンガが解けたときに製作者と使用者が相思相愛の仲になっていないと互いに未来永劫不幸になってしまうって言い伝えもあって、ミサンガを着けるのを拒んだとしたら製作者に殺されるとか呪われるとかってのもある…あと、このミサンガほとんどに白が含まれてるでしょ?これはニンニクをイメージしてるとか銀色の十字架の代わりとか言われてて、『貴方と相思相愛にならない限り、永遠にそのミサンガにある呪いという束縛から逃げ出せない』っていう超激重な想いが込められてたりって通説があったり…だから俺っていう例外を除いて、ミサンガを付けているヴァンパイアはほとんどいないってのが現状。だから、このミサンガの数だけ俺にヤンデレな女の子がいるってことになる…」
「にーしーろーはー…9個もあるのは凄まじいわね…」
「ちなみにカナセの分もあってそれはもう解けたんだけども、一応その時にはもう相思相愛(笑)だったからなんとかなった」
「『だったから』って言い回しってことは…」
「オレ、アイツ、コワイ」
「自分の愛がナンバーワンと信じて病まない盲愛独占系妄想型ヤンデレだから苦手なんだよね」
「ごめん、盲愛なんちゃら系ヤンデレなんとかって言葉何一つとして分からないんだけど」
※この後ちゃんと里帆さんにヤンデレを説明しました。
〜〜〜
大きく分けて2つの意味で疲れたけども、それよりも今日は嬉しい出来事があった。
ヤンデレって上手に行けば複数人いても許してくれるものなんだ。
里帆さんの場合だと『1番はもちろん私だよね?』感があるけど、メリフとかヤンデレ予備軍なのに何人とやってもオッケーって言ってくれたから寛容でありがたい!
他のヤンデレにも見習って欲しいよ本当に…
「…というより、ずっと無視していたんだけど」
と、思いついたように里帆さんが言った。
「メリフさんって、アイドルになるのに異性と恋愛関係にあるどころではなく体の関係もあって大丈夫なの?」
「「え?あったらまずいの?」」
「えっ」
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??? side
「……眠たい…」
やっと区切りの良いところに差し込み、ここまでの成果を保存しアプリを閉じる。
時計を見ればもう午前4時。
こんな遅い時間帯まで起きている中学生なんて、せいぜい数人程度だろう。
まあ、中学生といえども僕は底辺中の底辺、引きこもりだから支障なんて存在しないが。
そう思って、さっきまで適当に投げていて外したチョコレートの包装を拾い、今度こそちゃんとゴミ箱に捨てる。
「…ゴミ箱満杯じゃん」
面倒くさいから、これは一回寝てから持っていくようにしよう。
そう心に留めておいて、ベッドに転がる。
ちょっとの間だけ、エゴサしてから寝よ。
…スマホの電源を付けた。
〜〜〜
本当に、エゴサは身体に悪い。
結局僕は寝れずに陽の光を浴びることになった。
…まあ、日が昇るときにば起きなくてはならないなんてことはない、疲れているのだからもう寝よう。
時計を見てみれば午前6時半を指していた。
妹が起きてご飯を作ってくれるのはおおよそ8時半。
2時間くらい、しっかり寝よう。
そう思っていたら、スマホから着信音が鳴った。
宛先は、Miyu。
僕の、1番大好きな人だ。
寝ることなんて忘れて、その人と会話を交わすことにした。
〜〜〜
彼女によると、一度家出をしたときに会った男性とどうしても会いたいという。
その人はアイドルのプロデューサーを目指していて、現在は恐らく東京にいる…と。
確かに僕も東京に住んでいるし、プロデューサーなんて特徴さえ教えてくれたら調べればすぐに特定もできそうだ。
だからこそ、これはまたとないチャンスだと気づいてしまった。
好きな人に好きな人がいるとは心底腸が煮えくり返る思いだが、逆にこれを利用すればMiyuは僕のものにすることができる。
『Miyu、そのお願いは叶えることは少し難しそう。だけどちょっとリスキーな方法は思いついた』
そう一旦彼女に送ることにし、返信を待つことにした。
『どんなリスクを負ってでもいいので、会いたいです。その方法を教えて下さい』
…やった。思い通りに動いてくれた。
『あまりいい方法とは思わないが、家出する→僕とMiyuが東京の何処かで集合する→僕の家で数週間くらいMiyuを居候させる→そうしたらニュースになるはずだからその人も気になりだすはず→君が「〇〇(その人と一緒に行ったことがある場所を2人でしかわからないように打つ)に来て」と呟く、そうしたら出会えるのでは?と考えた』
即興で作ったから少々支離滅裂ではあるが、筋は通ってはいる。
うまくいってくれ…!
『分かりました。その方法で行きたいので家の都合が良いときが来たら教えて下さい、お願いします』
僕の不純で、粗雑な企みは。
もはやご都合主義と呼べる程に成功していた。
ありがとうMiyu。
無駄に重くて嫉妬深い僕の手玉になってくれて。
一人目のファンって公言してくれたあの日からの想いが叶えられるんだ。
『その日が来るのを楽しみに待ってます。ulμ∃さん』
どうもついに後書きにも現れた飴風です。
今回から露骨なコメント稼ぎをしたいな〜と思いまして、アンケートとクイズを提案することにしました。
まずアンケートです。
この作品、『脱走したせいで狙われているヴァンパイアの俺、アイドルプロデューサーやってます。』は現在午後8時投稿不定期改稿という状態を維持しているのですが、「午後8時は遅ぇよ!」って意見を持っている方はぜひコメントして、理想の投稿時間をお教えください。
善処します。(出来るとは言ってない)
あとこのままでいいよ!って人もコメントよろしくです。
なのでじゃんじゃんコメントとブクマ登録と評価してね〜
あとクイズです!
今回初登場のulμ∃(ウルエ)、その名前から本名が推測できるのでじゃんじゃん「この名前じゃない?」ってコメントしてください!
ヒントは『なぜ読みをカタカナにしているのか』です!
確かなろうに登録していない人もコメント出来るように設定しているのでそういう方もウェルカムです!
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登録してる方はブクマと評価もよろです!(2回目)
では!
P.S.超関係ないんですが、この部分を書いているときに駆逐艦ヴァンパイア手に入れました。今絶賛LV上げ中です。




