表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/14

2.百合ゲーみたいな事務所に務める男(おれ)はどうすりゃいいですか?

〜見なくて構わない作者の愚痴〜

本当は昨日作れると思ってた。

でも今週高校があるって聞いた瞬間モチベがだだ下がりしてそんな状態で書いてたから今日になってしまった。

ちな明日も学校。無理である。


あ、今回からザグレが小学生ハーレム作ります。

それではほんへどうぞ↓↓

zagre side


俺は、早速『鹿島双葉』という偽プロフィールを作ることにした。



だってもう、とある電子掲示板には『ヴァンパイアが逃げ出した』って話題になっちゃてるもの。


ーネカフェー

「〜〜〜〜」

スマホでお気に入りの音楽を流し、PCで『お手本』を真似ながら履歴書とか身分証明書とか面接に必要なものを作った。




「ありがとう、里帆さん。お陰で2日でカモフラージュができた」

と言って、『お手本』を見せてくれたヒト、柳崎里帆さんに感謝する。

「い、良いんだけど…これって、ほんとに合法なの?」


…まあいっか、この人にだけバラしても。我慢も限界だし。


「…ごめん里帆さん。協力してくれたところ悪いんだけど、俺実は最近逃げ出してきたって巷で噂のヴァンパイアなんだ」


「え…?いや、そんな笑えない嘘はやめたほうが…」

「証拠なら」

俺はマスクを外し、口を大きく開けた。

「犬歯が尖ってるでしょ?あと、そんなに血筋も良くない。その2つの特徴が証明してるはずだよ」

「う…そ…でしょ…?」

里帆さんの呼吸が上がっていくのがよく分かる。

「はあ…はあ…何でもするから…殺さないで…」

「別にこんなこと晒して取って食ったりはしないよ。ヒトを眷属にできたんだから。でも、もし命令に逆らったら」

「分かった…どんなことでも従うから!」

「…ありがとう、里帆さん。


じゃあ早速、君の血を飲んでいい?一昨日から飲んでなくてペコペコなんだ」

「え…あ、血?く…首?」

「首を晒してくれたらすぐ飲めるからお願い」

と言うと、里帆さんはすぐ命令に従ってくれた。

「ありがと。それじゃあ、頂きます」

そのまま里帆さんの首に、跡を付けた。


ニンゲンからそのまま血をもらうのは初めてだけど、

さっきまで人の中で働いていた血はこんなに美味しいものなのかって思って昔合法で飲めたヴァンパイアたちがちょっと羨ましくなってきた。


「い…たい…」

「死ぬよりかはマシじゃない?」

「ころさないで…」

「だから最高の血溜めができたから殺さないって」

「わか、った…」

このあと里帆さんは何回も何回も荒い呼吸を整えようとしていた。



「だいぶ、状況が飲み込めてきた……あなたは逃げ出してまで人間になりたかったの?」

「まあ、ね。だってヴァンパイアの生活って本当に何にもないんだよ?退屈で退屈でしょーがなかったし一度きりのこの命だから自由に生きたいな〜って思ってさ」

「自分勝手すぎるでしょ…」

「生まれたときから囚人みたいな生活を送らされてるこっちの身にもなってほしいけどね」

そう言うと、里帆さんは少しの間黙ってしまった。


「…話変わるけど、私ってあなたの誘いに乗ってしまったから犯罪者になっちゃうの?」

「俺はもう大罪犯したから毒を食らわば皿まで精神でこれから行く予定だけど、里帆さんは犯しちゃったけどどうする?」

「逆に質問するけど自白するって言ったらどうするつもり?」

「血を全部抜き取る」

「…分かった。私も、毒を食らわば皿まで精神でいくよ…」

「ふふっ、ありがとう。」

里帆さんは気づいていないと思うけど、満更でもない表情をしているのは指摘しないようにしとこう。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

riho side


私は、この人のせいで悪い子になってしまった。

でも…スリルって気持ちいいことなんだよね。

私って最近になってようやく厭世思想持ってることに気がついたし。


それで、私と双葉さん…本名、ザグレさんとはその後ネットカフェを後にして連絡先を交換し、それぞれの面接会場へ行こうとしていたんですが…

「…奇妙な、奇跡ですね」

「どっちも同じ事務所のプロデューサーになりたいとは…」

L&P&Cプロダクションは新人プロデューサーをとにかく応募していたけれども、そこでまた被るとは…

「同時期、はたまた同日にオーディションを受けるとなると知り合いでなければまずいんじゃないですかね…」

「まあ、そのことを言われたらそうってことで」

「うん」

〜〜〜


面接が終わり、事務所を抜けたらザグレさんの姿が目に入った。

「ザグレさん。面接はどうでしたか?」

思わずザグレさんのもとに行き、そう話しかけてしまっていた。

「り、里帆さん公の場で本名言うのは慎んで…あと、面接は初めてだからうまく行ったかどうかは分からないけど喋れたとは思う」

「あ、すみません!でも、良かったですね…私も初めての面接だったんですけど自信は微妙です…」

「あはは…でも自分も自信過剰なだけで受かってない可能性もあるから安心して…」

と、互いに出来を伝えあって、今度こそザグレさんと別れることになった。



〜〜〜

そしてザグレが逃げた日からおよそ1週間が経ち…

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

zagre side


俺は今、生まれてから一番緊張している。

「…」

暮らし始めてまだ1週間にも満たないこの部屋の中央に、ぽつんと茶色い封筒を配置させる。

「受かれ…!」

と念仏を唱え、それを開封すると…



『採用』

の二文字が君臨していた。


〜〜〜

俺は受かれた影響で浮かれた足取りで里帆さんのもとに向かっていた。

先にメッセージで互いの結果についてはネタバレしてしまったけど。


「お互いに、合格おめでとう記念だね!!」

マジで今日は、ヴァンパイアだけど人生最高の日だ。


〜〜〜

余談だが、この待っていた間に俺と里帆さんの絆は相当強くなってしまっていた。

消費者(ヴァンパイア)提供者(ニンゲン)としての関係だけではなく、自分の見た目がヴァンパイアのそれに似てることで起きたいざこざや事件も里帆さんがカバーしてくれたり、逆に里帆さんもメンタルが弱いからショッピングに付き合ったりと…まあ、傍から見れば恋人と言われてもおかしくはない位には深い絆が出来ていた。


「明日からは、夢のアイドルプロデューサーか…」

その話はその話として置いといて、今はこれだ。

自分はそりゃプロデューサーになりたかった理由はゲームの影響でだったけれども別にそれのみの知識で挑んでいる訳じゃない。


俺にはヴァンパイアならでは、人を見極める目がある。


…まあそれだけって言われたらそれだけになる。



なんか…不安になってきたな…


〜〜〜

次の日、俺と里帆さんは一緒にL&P&Cに出向いた。

新人プロデューサーとしてのノウハウを教えてくれたりしてくれるのだろうか。


「あ、おーい!」

事務所の玄関先には俺たちを呼んでいる人が二人見えたから、その人たちのもとに駆け寄った。


「確認だけど、君たちが鹿島双葉くんと柳崎里帆さんで合ってるね?」

「「はい」」

「私は2年ぐらい前からここでプロデューサーを務めてる最上絵梨花って言います。今日から君たちの指導をするからよろしくね」

「よろしくお願いします」

「わ、わたしは藤咲小春って言いますよろしくお願いします!」

「小春、職種言ってないよ」

「あ!!そうでした!わたしは一応マネージャー?を半年前くらいからやらせていただいています!」

待て藤咲さん、自分の職種なのに何で疑問符がついているんだ?

里帆さんも頭上に?マーク付いてるし…

「あー、何で小春がそんな台詞に自信ないかっていったら…まあ、外で長々と駄弁るのもアレだしこの話は中でしようか。」

と、最上さんは俺たちを事務所へ誘導してくれた。

〜〜〜

「…で、小春のマネージャーの話だっけ。」

「はい、そうです!」

藤咲さん、それ俺たちの台詞じゃないですかね。

「あー、小春はいつもこんな感じだからツッコむ分だけ疲れるし無駄に考えなくていいよ」

「あ、えーと…わかりました…」

少々ぎこちない感じで里帆さんが答えた。そりゃ認めたら間接的に藤咲さんはちょっとおかしいって認めてるものだからな…

「と、話が反れてごめんな。で小春のことなんだけど………アイドルからマネージャーに転換したって言えば分かるかな」

「センパイ、違います!わたしはアイドルといちゃつきたい元アイドルです!」

「そう言うと二人が分からなくなっちゃうから婉曲したんだよ!?」


「「………あー、なんとなく察せた…」」


多分藤咲さん、アイドルからマネージャーに…左遷されられたな?


〜〜〜

「それで、これからの話になるけど…まず2人ともに聞いてもらいたいことなんだけど」

「「はい」」

「申し訳ないけど君達は少しの間だけでいいからマネージャーの仕事も兼ねてほしいって話が可決されたんだ…」

「「はい……はい?」」

最初はあまり考えずに肯定してしまったけど…プロデューサー兼マネージャー?一人でアイドルをどれほど支えさせる気なの?

「自分も新人、更に言えばどちらも新社会人にこんな重荷背負わせるのは…って言ったんだけども、現状の人手不足を見ればこれが一番妥当って…」

「だいじょーぶです!マネージャーの指導員はわたしなので!」

と、能天気に藤咲さんはそう言い放った。


「…ああ、先輩だからといって、こいつに遠慮はしなくていいから」

とは言われても、口に出しては言えないから心のなかで言う。


((全然大丈夫じゃないよ!))


〜〜〜

「それで…双葉くんのことだけど」

「りほちゃんは今からわたしについてきて先におしごと内容を教えたげるよ!!」

「了解です」

と言って、二人は向こう側に行ってしまった。

「…双葉くん、君は少し…いや、かなり特別なんだ」

「えっ?」

自分のみが他と違うと揶揄しているような発言に、俺は思わずドキッとしてしまった。

「だから…肩身の狭い思いをたくさんするかもしれないけど先に許してほしい」

「あっ…はい」

もしかして…自分がヴァンパイアってことがバレてしまったのか?

「そのことについて、社長と互いに確認しあってほしいってことらしい。でも緊張しなくて大丈夫、逆にこの『特別』は欲しかったものだから」

…最後の発言の意図は解らなかったが、緊張と恐怖で震えながらも社長室に入る俺だった…

〜〜〜

「し、失礼します!本日からこの事務所でプロデューサーとして働かせてもらう鹿島双葉と申します!」

と言い、俺は社長と対面した。




対面してから10秒ほど経ったが、社長である刈野桜花さんは黙ったままでいる。

「えっと…あの…?」

「……本当に、素晴らしい…!」

と、いきなり社長は立ち上がった。

「???」

意味のわからない光景に俺は両目と頭の上に?マークがついてしまった。

「…ゴホン、取り乱したな」

と言われて、社長はまた席に座った。

「私はご存知の通りこのL&P&Cプロダクションの社長である刈野桜花だ。そして鹿島双葉くん、君を心から歓迎する。」

「あ、ありがとうございますっ!」

「いや、礼なんてこっちがしたいものだ。ありがとう」

と言って、俺に頭を下げた社長。

「あ、頭を上げてください社長!自分はまだ何もしていませんから!」

「…ああ、この機会を本当に長い間待ちわびていたから、かなり興奮しすぎていてな。少々社長らしくない言動が出てくるかもしれないが…そのときは許してくれ。駄目な社長で済まない」

…長い間待ちわびていた?じゃあヴァンパイアのことではないのか?

でもそうだとしたらこれからする話が何のことなのかさっぱり分からない…でも今は取り敢えずフォローしないと。

「大丈夫です社長。新社会人が言うのもなんですが仮に取り乱したって皆は社長のいいところを知っていますから失望なんてしませんよ」



「………完璧を超えた、神が現れた…」

らしくない言動をするかもしれないって言った直後にいきなりした社長。

(フォローするの間違いだったか…?)

L&P&Cプロダクションって、癖の強い人多いなぁ。


「…済まない、自己中心で話をして置いてけぼりにしてしまったな。双葉くんにも教えてやらないといけないものなのにな」

…かなり失礼だが、やっと話が進んだ…

多分今までの言動でヴァンパイアについての話ではないと信じたいけど…



「双葉くん、君はこの事務所初の、男性職員なんだ」







「…………はい?」




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

どうやら俺は、ハーレム事務所に務めることになったらしい。

社長室に入る前に最上さんが言い放った「肩身の狭い思いをするかもしれない」という台詞の伏線が回収されたのは少し気持ちいいが、その代わりに先が思いやられた。


「えっと…理由を聞きたいんですけど…長い間、男性からの応募が全くなかったってことですか?」

「ん〜…こんなこと言うのは気恥ずかしいけども知りたいもんね…」

もしかして俺、実験台にされてない?

って思いながらも、そりゃこんなことになった理由は知りたいから俺は社長に尋ねた。


「男性からの応募もあったし他所からの異動願もあったはあったんだけど……全部断ったんだ」

「…???」

あの…刈野社長?余計俺が受かった謎深まったんですけど。

「それで、何故君だけが男性なのに合格したかってことなんだけど……あの……すごく、イケメンだったから」




すごく、イケメンだったから。


俺、そんな理由でここ受かったの?


「別にそれだけってわけじゃないぞ!真剣さも必要だし若いんだから気力だってある!そこも選んだ理由の1つだ!」

「あの…えっと…自分が選ばれた理由よりかは何故今までの間男性の申し出を断ったのかが知りたいんですけど…」

「ああ、それか。そりゃブサイクだったり五十路だったりといくつか理由はあるが」

といきなり入社試験を落とした理由として一番言っちゃいけないフレーズを言った社長。

「ちょっと待って下さい。あの…顔の出来が悪かったり年をとっていたらダメってことだったんですか?」

「そうだが?」

俺が受かった事務所、面食い事務所だった。


「当たり前だが断るのはもちろん理由があるぞ!」

「それを聞きたいんですけど!」

あ、心の声が口に出てしまった。まあいいか。

「だってマネージャーでもプロデューサーでもブスだったり老けてたらアイドルに避けられるしじゃん?でもそういう職業はチームワークだったりとかコンビネーションが必要不可欠だからさ、それなら逆にネックになりそうな要素を持ってるやつは断ればいいなってなっていて、そうしたら男性が誰一人としていなくなっていたの。男性がいないからアイドルの黒い噂が立つことが滅多にないっていうメリットはあったけど、男性がいない事務所って公表したら気まずさで応募が少なくなるのは目に見えてわかるし他の男性のいる事務所に吸われる可能性だって十分にある。でもだからといって男性マネージャーもプロデューサーもブサイクしか来ないから採用できない。そこで来たのが君なんだ。写真を見て今までの職員の中…っていうか今までの人生の中で一番最高のイケメンだったから採用した。ただそれだけだ」


要約…ブサイクはアイドルに避けられるしピローなんちゃらみたいな噂も立ってしまうのは如何なものかと思ったからブサイクを採用するのは辞めた。でも双葉はイケメンだから採用。ちなここで男性が働くの一人目。


駄目だこの事務所…早く何とかしないと…


「…そ、そこまでして高スペ事務所みたいなのを作りたいんですか?」

「当たり前と言われれば当たり前だ。ブスなアイドルなんて売れる訳が無いし、もしブサイクとアイドルが一緒にいるところでも他人に目撃されたら一貫の終わりでしょ?」

「…それなら、例え顔が良かったとしても男性は絶対雇わないみたいにしたら良かったんじゃないですか…」

「それもいいかもしれないが、なんかアイドルに出会いが少なくて可哀そうじゃん!L&P&Cの意味どっかで聞いたことある?」

「え?えっと、(LOVE)平和(PEACE)可愛さ(CUTE)ですよね?」

「そうそう!でも男性がいなければ愛がなくなるじゃん!だから一応!男性は欲しかったの!」

愛って『愛嬌』の愛じゃなくて『愛情』の愛だったの!?


「ん?ちょっと待って下さい…それだったら今までLの部分がなかったってことですか?」

「あ…えっと…あることにはあったよ……アイドル同士の同性愛として」

「えっ」

「ちなまだまだ全然現役だから気まずいかもしれない…」

「えっえっ」

「あと君が担当するアイドルが少々そのケがある気がする…んだ。すまないが気まずい空気で窒息しないように頑張ってくれ…」

「」


ちょっとした揚げ足取りをしたはずが逆に俺のほうが一本取られた件。


「……ちな私の話は以上だけど、他に私に聞きたいことはあるかな?」 

と、社長が俺に尋ねてくる。

「…な、ないです。正直に真実を受け入れます」

俺はもう(ツッコミが)疲れたよパ○ラッシュ…


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

riho side


藤咲さんに連れてかれ、これからアイドルを世話するんだってわくわくどきどきしてる私。

でも少し不安…………


もしかして、双葉さんがいないから?

…言われちゃ一緒に悪いことしちゃった仲だし、双葉さんといるとなんか胸がドキドキして…でも今みたいに不安ってことはない…じゃあ、もしかして

私、双葉さんに「里帆ちゃーん?」

「ひぃやぁぁ!?!?」

「きゃぁ!い、いきなり大きい声ださないでよ〜」

「ご、ごめんなさい…」

いきなり藤咲さんの顔がどアップで映されて思わず絶叫してしまった…藤咲さんごめんね…

「だいじょーぶ!ビックリしたけど!それで、この部屋にりほちゃんとふたばくんが担当するアイドルがいるよ」

…?私と双葉さんで担当?

「二人で担当…ですか?」

「今のとこ4人で活動する予定になってるグループだからね!」

「なるほど、そういえばマネージャーとしても担当しなければいけませんからね…じゃあ、失礼します」

私はこれから担当する4人の子の姿を予想しながら、ドアを開けたのだった。






そこには、小学生くらいの女の子が4人、()()()抱き合っていた。

私達に気付き、6人諸共顔が紅潮していく…

「「「「きゃ〜〜!!」」」」

〜〜〜


物凄い邂逅となってしまったが、この子達がこれから私と双葉さんが担当する4人(グループ名は未定)らしい。

この子達にとってさっきの様なことはよく行っているらしく、藤咲さんも見たことはあるって言っていた…マジで?

だってこの子たち見た目小学生っぽいですけど…


「え、えっと…//私は三日月早苗、小学3年生の9歳です。よろしくお願いします…//」

「あっ、よ、よろしく…」

と、見た目一番幼い茶髪のセミロングの子がそう発言した…この子、さっき抱き合ってたときに一番下に敷かれてたよね…

「…//わ、私は磯波彩葉、小5の10歳…よ、よろしくお願い…//」

次に口を開いたのは黒髪のショートボブの子…っていうか、もしかして全員未成年のアイドルを新人にプロデュースさせる気なの!?

「私は浜風心音、小学4年生で彩葉ちゃんとタメだよ、よろしくね…//」

そう言ったのはさっき彩葉ちゃんを抱いて早苗ちゃんに抱かれてた子…白い肩ボブの髪に、水色のメッシュが特徴的な女の子…

「私の名前は不知火由紀、小6の12歳…/////」

最後にそう自己紹介した子は、さっき一番上から3人を抱きしめていたラベンダー色のアッシュの女の子……


「全員、見た目通りの小学生…なんですね」

「そ、そー//」

と、藤咲さんがまだ見てしまったのを恥ずかしげに肯定してくる…私いきなり責任重大な仕事を任されてるよね…?

「……か、かなりひっ迫してるのは分かりました。でも……」

責任が重大すぎるんじゃ、



いや、でも……

夢のプロデューサーになったんだから責任なんてあって当然だもんね…

「いや、了解です。私と双葉さんでこのグループをプロデュースもといアシストします」

そう言い、私は心のなかでこの子たちを絶対に売れさせると決心した。


「……あ、ありがと!!!!」

ここ一番の明るい声を出してきた藤咲さん。


「あ、自己紹介が遅れましたね。私は柳崎里帆、18歳の新人プロデューサーです。絶対に君たちを売れさせるからよろしくね」

4人の赤らんでた顔が、ぱっと明るくなった。

「あ、あの、男の人が来るって本当ですか?」

と、早苗ちゃんが私に問いかけてきた。

「あ、早苗ちゃん…だよね。多分双葉さんのことでしょ、本当のことだね」

「本当に来るんだ…」

…そっか、彼女たちは今まで女性の人ばっかり見てきてたからもしかして怖いのかな?

「そういえば、その双葉?さんは今いないんですか?」

と、彩葉ちゃんがそう尋ねてきた。

「今社長とお話してるらしいけど、けっこーおそいね」

そういや、双葉さん遅いなー。もう15分くらい経ってるのに。


「失礼しま〜す…って、あれ?里帆さんに藤咲さん?」

と、私達の名を呼ぶ声が後ろから聞こえた。

「「あっ、双葉さん!/ふたばくん!」」

「「「「!?!?」」」」

私達と4人とで反応は違ったけど、それは双葉さんを困惑させるのには十分ではあった。

「えっと…俺、場所間違えたましたかね?」

「間違えてないよ!だってきみとりほちゃんとでプロデュースするんだから!」

その藤咲さんが言った答えに、双葉さんの目が大きくなる。

「…えっ、えー!?」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

zagre side


どうやら俺と里帆さんは、小学生アイドル四人組をプロデュースもといアシストするらしい。

2人でやるの!?って思ったけど、新人1人でグループをプロデュースする上にアシストは無理だもんな。

あと、歳が近いからこの子たちも親しみやすいからとかなんとか。

そりゃ俺もこの子たちと仲良くしたいけども…



お、俺はロリコンなんかじゃ絶対ないぞ!

確かに早苗ちゃんのその年相応のあどけなさのせいで甘やかしたくなってしまうし彩葉ちゃんのその抱き枕に最適そうな見た目のふわふわさのせいで抱き締めたくなるし心音ちゃんの物凄い妹オーラのせいでエリザとかミリアを愛でるような感じでものすごく頭を撫でたい気持ちになるし由紀ちゃんのそのいい匂いのしそうな薄い紫の髪をhsりたいって気持ちになるけど!俺はまだ16だ!多分定義上はただのロリ大好きでロリコンではないはず…!



ごめん言葉に表したら俺完全にロリコンだった…こんな状態でプロデュースしたら限界になる…


「…あ、自己紹介してなかったっけ。俺は鹿島双葉、じゅうろ…18歳の新人だから足を引っ張るかもしれないけど全力でプロデュースしてあげるからよろしくね」

と、理性を本気で保って彼女たちに自己紹介した。

本心バレてないよね…


「えっと…」

と思っていたが、早苗ちゃんが何か言いたげである…

「早苗ちゃん?どうしたの」

と、取り敢えず早苗ちゃんと視線を合わせるために屈んでそう話しかけた。

あれ…なんか早苗ちゃんの顔赤くない…?

「その、双葉さんって、呼んでいいですか?」

あ、無理かわいいその控え目な態度がかわいい双葉って呼んでもいいしなんならザグレって呼んでほしいかわいいどんどん仲良くなって「双葉さん大好きです」って言ってもらいたいかわいい

「別に全然構わないよ。みんなも双葉って気楽に呼んでもらっていいから」

理性を保つのに時間が掛かると思うけどお兄ちゃん呼びでもいいよ。

は流石に気味悪がられるから言わないけど…一回でいいから呼んでもらいたい。

「わ、分かりました…双葉さん…//」

あっぶね。

俺がもし人間だったら鼻から大量の血が吹き出ただろう…

「あっ皆、私のことも里帆って呼んでもらって構わないからね!」

「はーい、里帆さーん!」

里帆さんの提案に乗った由紀ちゃんの返事を聞いたところで、そういえばと皆に尋ねた。

「今日はお互いに自己紹介だけで特に活動はないってことらしいから、皆後は僕たちが入ってきた前までやってたことの続きでもしてたら良いんじゃないかなって思うけど」

「双葉さん達が、入ってくる前…?」

と、僕の言葉に彩葉ちゃんが反応した。


その瞬間、6人の顔がポッと紅潮した。

「…え?え?」

「「「「「「…///」」」」」」

その皆の反応に、社長の言葉を思い出してた。

『君が担当するアイドルが少々そのケがある気がする…んだ。』


全てを察した。

すみません社長、初日ですがその気まずい空気で窒息死しそうです。

そう行く末を案じながら、この光景に目が眩んだ俺だった…


〜〜〜

初出勤日の夜、ザグレの部屋…

〜〜〜

「無理だ…疲れたよ…」

遂に幼い百合の間に挟まる男になってしまった。

「…心を無にして事務所に行けば意外とできるのかもな…」

世間体だとかを全く気にせず気楽にできれば、と思っていたら。

「なんか、スマホうるさいな…」

カナセほか色んなヴァンパイアの友達は既に非通知にしてるから、今だと里帆さんと藤咲さん、後はスマホを持ってた由紀ちゃんと彩葉ちゃんしかいないのに…

と思ってスマホを開いたら驚きの文章が俺の目に入った。


from 里帆さん

『ザグレさん、大好きです』


…え?

ちょっとまって、超展開すぎない?





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

riho side


送っちゃった、送っちゃったよ遂に…

想いが爆発しちゃって衝動で書いちゃった…

ザグレさんが社長に呼ばれてたときにいなくて不安になったのは完全に恋をしていたからで、自覚してからはとにかく結ばれたいって気持ちでいっぱいになっちゃってた。

…あ、返信来た!

『俺、ヴァンパイアだよ?』

『そんなこと関係ないよ!だって心の底から好きなんですから!』

ザグレさんのその文面を見た瞬間、そう返信してしまっていた。

ダメだ、ザグレさんのことを思うと暴走して止まらない…

『返事は…どうですか?』


そこから、2分くらい進展がなかった…

もしかして、私と結ばれるの嫌なのかな…?

……もしかして、もう好きな人が…?


そう考えた瞬間、何故か急に心が病んでいった。

既に悪いことしてしまってるんだから、そいつを滅多斬りにしてしまっても良いかな〜…



っ、あくまで想像なんだから私!

そうじゃない可能性だってある。そっちを信じよう!


あ、返信来た!


『明日、事務所で伝えます。今言えなくてごめんなさい』 


今すぐには伝えられない、か。

まあ唐突だったもんね。

でもそうなると明日がとっても楽しみすぎる!


『了解です!楽しみに待ってますね!』

と打って今日は会話を終えることにした。


「……ハイペースだったけど、行けたんだ…!」

まさか学校の評定でいつも『控え目』ってレッテルをもらった私でも、積極的になれる日が来るなんて…

今更だけども顔が赤くなってきちゃった。

「どんな返事くれるんだろう…というかどんな顔してザグレさんと会えばいいの?」

分かんない…この18年間一切『恋』をしたことがないからほんとにわかんないよ…


そうだ、ネットで調べよう!

と思いスマホを開いたら、とあるニュース記事が私の目に入った。


『ヴァンパイア脱走事件、新たに5人脱走が判明』


…え?ザグレさんの他にも5人も…?


思わず私は本来の目的なんか忘れてその記事をタップしていた。















ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

sanae side


「ん〜〜〜//」

私、三日月早苗は自分の部屋に篭って早々、ベッドにダイブした。

聞いたことはある、けどこんな急に来るものなのって思ってしまった…


絶対、私双葉さんに恋してる。


私は生まれてからずっと、男性を近くで見たことがない。

お父さんは単身赴任で海外にいるし、お嬢様学校だから男子なんていない。

だから男性プロデューサーが来るって話を聞いたとき、少し不安だった。

〜〜〜

「私、男の人全く見たことがないから…どんな人が来るかちょっと不安なの」

「あ〜そうだよね、私も全然男子について知らないから不安かな」

と、同じ学校の由紀ちゃんとそんな話をしてたら、彩葉ちゃんと心音ちゃんがやってきて

「何の話してるの〜?」

「あ、由紀ちゃんに心音ちゃん。今日入ってくる新人の人について話してたの」

と、4人でその人についての話をしてたんだけど

「そういえば社長さんがすごいイケメンで若いから採用したって言ってたような…」

という心音ちゃんのフレーズを聞いて、なんだか少しその人について警戒が解けたような気がした。


あっ、その後は…

「へ〜、心音ちゃんもしかしてその人が気になるの〜?」

「えっそんなんじゃないってっぼふっ」

と、心音ちゃん大好きな由紀ちゃんが心音ちゃんを抱きしめて、

「私も心音ちゃんと早苗ちゃんぎゅ〜!」

というふうになって、服も乱れてきたときに、

「失礼します…って、え!?」

里帆さんが来た。

〜〜〜


うぅっ、今振り返っても恥ずかしい…


じゃなくて!いつの間にか話ズレてんじゃん!


それで…私は双葉さんと初めて会ったとき、

(す、すごくかっこいい…)

って思ってしまって、いつの間にか話しかけてた。

私こんな積極的になれたんだね…


そういえば双葉さん、質問したときに顔が赤かったけど熱でもあったのかな…


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

次回

ハーレム天国だと思ったらただの修羅場だった。


ザグレの運命や如何に。

ヴァンプロ界キャラクター説明

ザグレ・リセティアーズ


今作の主人公。ヴァンパイア。

人間界では鹿島双葉という偽名を使っている。

自覚ないが女たらしでかなり引きずられ易い体質。

また、ヴァンパイアは普通血さえあれば生きていけるので食事は普通必要ないが、ザグレはよく食べる。

好物は卵料理と焼肉。

また、生まれつき重度のロリコンだけども地元にいたときはロリが妹しかいなかったので気が付かなかったらしい。

ちなみに、ヤンデレ幼馴染のせいで監禁状態から逃げ出すのは得意。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ