高麗人参、感謝。
ゴールデンウィーク明け、ということもあり、みんな早めに上がる。
俺も定時で上がり、六花のマンションへ向かった。
あいつにこんな近くに住まわせたのは失敗だったか。
俺の理性が、こんなにも弱弱しくなっている。
オートロックを開けてもらい、六花の部屋へ向かう。
チャイムを押す前に六花がドアを開け、俺に抱き付いてきた。
しばらく抱き合ってキスをしたが、二人とも無言でリヴィングへ入った。
すぐに脱ぎだす六花を止め、まずは茶くらい飲ませろと言う。
六花は恥ずかしがって、コーヒーを煎れてくれた。
しばらく二人でコーヒーを飲みながら、一緒のソファに座る。
六花は横向きになり、俺にずっと抱きついて、俺の匂いをかいでいる。
「AVは片付けているようだな」
「はい、出しましょうか?」
「そうじゃねぇよ!」
「いや、ちょっと待て。俺にコレクションを見せてくれ」
俺は思い直して六花に言った。
俺はリヴィングから寝室へ移動し、六花は次々と扉を開けた。
鍵がかかってねぇ。
まあいいか。
俺は六花のコレクションから数枚のDVDを抜いた。
「おい、これを一緒に」
振り向いた六花は、もう下着まで脱いでいた。
俺たちは抱き合ったままリヴィングに戻る。
合間に、俺は六花の綺麗な身体をあちこち触る。
テレビの前のソファに座り、俺は『連続アクメ・絶頂24時』というDVDを流した。
最初は二人でイチャイチャしながら観ていたが、次第に画面が絶好調になり、俺たちも絶好調になる。
二枚目『お尻はダメって言ったじゃない!』を流す。
俺は六花をテーブルにうつぶせにさせ、画面のように攻撃してやる。
「石神先生! もう本物入れてください!」
俺は必死で自重した。
最後に『機械じゃダメよ、機械じゃダメよ、でもダメじゃないのー』を流す。
六花は寝室からダッシュで機械を幾つも持ってきた。
「ああ、やっと使っていただける!」
深夜、俺たちは一緒にシャワーを浴びた。
「きれいにさせてください」
そう言って咥えた六花の口に、また放った。
高麗人参の効果は切れた。




