表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/40

ダンジョン外調査にいこう

大・成・功!!


普段来ている初心者とは違って結構強そうな人達だったが、オークたちだけで撃退することができた。まぁ暗黒魔狼王よりは弱いだろうからダンジョンコアが破壊されることはないだろうけどね。だが、外の状況がわからない以上できるだけ暗黒魔狼王の存在とかは知られたくないからオークたちだけで撃退できたのは大きな収穫だ。


それにしても本当にうまくいった。斧使いはやけに強かったが暗黒魔狼王仕込みのオークたちの連帯でしっかりと対処できていた。普通のオークにはあんなことはできないだろうが、うちでは嫌でも身につく。できなきゃスパルタ狼に殺されるからな。


ゴブリンたちもいい仕事をしていた。前衛のオークが危なくなれば投擲をしてスイッチする隙を作り、下がってきたオークを回復させる。オークとゴブリンだけだがちゃんとしたパーティーになっているな!恩恵スキル様々だな。


極めつけはスライム爆弾、あれはヤバい。超自爆の恩恵スキルを持ったスライムを敵めがけて投擲しただけだが、威力でいえばオークが即死するぐらいだ。以前、物は試しとスキルを使わせてみたのだが、そばにいたオークが粉微塵になってしまった。


自爆というスキル名だが、実際はHPを1残して生きている。すぐに回復魔法をかけてやるとちゃんと復活できるのがポイントだな。



「ふむ、今回は及第点ですね。しかし、課題が浮き彫りになったのもまた事実。これからはより一層鍛錬を厳しくしましょう。」

「…………程々にね?」

「心得ていますよ、マスター。」


にっこりと返答しているが、絶対心得てない。頑張れ、配下たちよ…





「ダンジョン外調査ですか?」

「ああ、ベテランっぽい冒険者を撃退してちょうどいい頃合いだと思う。あれ以上強い冒険者が来るにしても準備が必要だから少し時間があるだろう。それまでの間に人間の村に行って情報収集をしておきたい。準備しといたほうが良いものとかあるか?」

「人間の村に行くのでしたら隠匿のスキルは必須でしょうね。あと、ダンジョン外にもモンスターは出ますので多少は戦う準備も必要でしょうね。」

「隠匿か。Cランクで足りるか?B以上はDP的に入手できないけど。」

「さっき追い返した冒険者くらいなら十分だと思いますよ。魔王様おひとりで行くのですか?」

「ああ、そのつもりだ。暗黒魔狼王にはダンジョンを守って欲しいし、ゴブリンやオークを連れて行く訳にもいかないしな。」

「それなら!これを買うことをおすすめします!」


フェアが示した先には転移石と書かれた赤い石が表示されていた。


転移石:設定された座標へ1度だけ転移する。(転移先コア部屋固定) 30,000DP


3万DPか…隠匿と合わせて入手すると今あるDPのほとんどを使うことになるが仕方ないか。残ったDPで短剣やリュックを買い、準備を終えた。


異世界の町目指して探検するとかどこのファンタジーだよ!わくわくが止まらないぜ!





「私も行きます!」

「……だから、暗黒魔狼王にはダンジョンを守って欲しいって言ってるだろ?オークたちも頼りにはなるが、俺や暗黒魔狼王の指示がないとさっきの冒険者レベルでも危ないし。」

「指示ならフェアが出せばいいじゃないですか!私はマスターの護衛をします。」


頬を膨らまして必死に訴えているが、フェアはないだろ…確かに俺一人で外に行くのは危険だが状況がわからないままじっとしてる訳にはいかない。なんて説得すればいいんだ…


「で、では!オークを護衛に連れてください。まだまだ練度は足りませんが彼らなら任せられます!」

「…オークなんて連れて行ったら大騒ぎになるだろ、たぶん。」

「で、では!…ゴブリン?」

「無理。」

「…スライム?」

「無理……じゃないかも。」


スライムならポケットに入れていけばなんとかなるか?いや、そもそも護衛として役に立たないだろう。まぁ、納得するならそれで良いか。


「よし分かった。スライムを護衛として連れて行こう。暗黒魔狼王はダンジョンの警護を頼んだ。」


ふふふ、今更しまったという顔をしてももう遅い!何か言われる前にさっさと出発するとしよう。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ