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チュートリアル①

「――てください!いつまで寝てるんですか!」


甲高い少女のような声に意識がはっきりとしていく。硬い地面の上で眠っていたらしく全身が痛む。酷い目覚めだ。いまだに何か騒いでいる幼……女?掌に乗ってしまうほどの女の子が宙にぷかぷかと浮いている。わけわからん、寝よう。



「ちょっと!何で寝ようとしてるんですか?早く起きて下さい!魔王様にはダンジョンを発展させてもらわなくては困ります!今から説明始めますからね!?1回しか言いませんから!」

「魔王とかダンジョンとか何の話しをしてるんだ?軽めの小説じゃあるまいし。」

「分かってるんだったら話は早いです!貴方は異世界で亡くなられてお父様に転生させてもらったんです!凄いことなんですからね!」


えっへん、と無い胸を張る幼女。無性にデコピンがしたい。


幼女はフェアちゃんと名乗り何処からか取り出した分厚い本を読み上げ始めた。





フェアの話を纏めるとこうなる


俺は今年生まれた10人の魔王のうちの一人、『幸運の魔王』シャルロット

魔王とダンジョンは一心同体でありダンジョンコアが破壊されると魔王も死ぬ

ダンジョン運営にはDPと呼ばれるものが必要で、DPはなんかいろいろできるものらしい




「ステータスオープン」

ブォンと空中に画面が浮かび上がる、これが俺のステータスらしい。



Lv:1

名前:シャルロット

種族:魔王

職業:ダンジョンマスター


HP:300/300

MP:500/500

筋力:150

魔力:250

物防:120

魔防:180

敏捷:120

器用:250

幸運:50+∞


固有スキル 〈幸運の魔王〉


一般スキル


アイテムボックス(D)

鑑定眼(D)

初級魔法



お、お?基準がないからよく分からないが、何か幸運が凄いぞ?ステータス値に∞って付いて良いの?最強じゃん。この手のやつは凄いデメリット着きそうで嫌な予感しかしないんだが…


「えっと、次は『始まりの魔物』を召喚しましょう!『始まりの魔物』は魔王様にとって替えのきかない重要な存在となりますので頑張ってくださいね!」

「始まりの魔物?召喚?」

「はい!ダンジョンマスターである魔王様は魔物を配下として召喚できます。それには2通りあって…ええと、DP召喚と儀式召喚ですね!」


分厚い辞典のような本を読みながら説明してるのだが大丈夫なのか。ガイド役がいるのは有難いけどちょっと不安だなぁ…

フェア曰くDP召喚は特定の魔物を召喚しその対価としてDPを支払う、儀式召喚は特殊なアイテムや魔王自身の生命力を対価として魔物を召喚する。DP召喚は特定の魔物を召喚できるのに対して儀式召喚は召喚者の願いを元に運の定めに従い召喚される。要するにガチャか…そういうのは得意だよな明らかに、『幸運の魔王』だし。


『始まりの魔物』は儀式召喚で召喚し、その対価はフェアがくれた宝玉で良いそうだ。一生を共にする魔物を選ぶらしいが、それが運任せとか期待半分不安半分だな…


目の前ではフェアが木の棒を持ってせっせと魔法陣を描いている。しばらくして魔法陣が完成したらしく、青白い光を放ち始めた。


「やっと完成しました!魔王様はどんな魔物が良いか思い浮かべながら宝玉を割って下さい。」


どんな魔物が良いか、1番に思い浮かぶのは強さだ。聞いた限りではこの世界は地球と違い殺伐とした世の中なようで、どんな外敵からでも俺を守ってくれる力強く信頼のおける魔物が良い。次に思い浮かぶのは知性だ。一生を共にするのならば俺と対話ができ、分かり合える魔物が良い。考えれば考えるほど、理想の形が定まってゆく。強い願いが、胸を熱くする。さぁ出てきてくれ!そう念じて宝玉を叩き割る――――











あ、ケモミミが良いな。


最後まで読んで下さりありがとうございます。

暫くは毎日投稿をしていく予定ですので是非お付き合いください!

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