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ゾット帝国騎士団カイトがゆく!~人を守る剣の受け継がれる思い~  作者: シャムの代理人クー・クラックス・クラン法王
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【大型肉食恐竜型ハンター】を改稿してみた

だ…大地よ 海よ そして生きているすべての みんな………

このオラに ほんのちょっとずつだけ 元気をわけてくれ…!!!

おまん光殺法ッッ‼︎‼︎!

〈改稿前〉

【大型肉食恐竜型ハンターは、小型獣型ハンターに振り向いて大きく口を開けて吠える。

まるで獲物の邪魔するなと言われているようで、攻撃を止めて戸惑う小型獣型ハンター。

小型獣型ハンターは大型肉食恐竜型のハンターに牙を向けて威嚇したり、吠えて威嚇している。

大型肉食恐竜型ハンターはぶるぶると頭を振って小型獣型ハンターを片足で踏み潰す。

大型肉食恐竜型ハンターに踏み潰された小型獣型ハンターは頭を上げて吠え、頭が地面に突く。

小型獣型ハンターの紅い眼が点滅して消え、小型獣型ハンターからばちばちと火花が散っている。

大型肉食恐竜型ハンターがオレに襲い掛かろうとしている小型獣型ハンターを銜えて放り投げ、口の中の砲口が伸びてキャノン砲で小型獣型ハンターを撃つ。

小型獣型ハンターが空中で身体を起こすのも虚しく空中爆発する。

大型肉食恐竜型ハンターは尻尾で小型獣型ハンターを薙ぎ払い、口の中の砲口からキャノン砲で小型獣型ハンターを撃っている。

小型獣型ハンターが大型肉食恐竜型ハンターと戦っている】


〈改稿後〉

【食事を行う龍の後ろ姿を3匹の竜が睨みつける。特異な身体を持つ敵に興奮を覚える竜達に対し煩わしさを感じた龍は振り返り大きく口を開けた。身構えた直後放たれる咆哮は衝撃波となり竜達を風に靡く藁のように吹き飛ばした。龍の怒りを肌で感じ取った竜達は身を震わせながら立ち上がる。竜達は龍に牙を向け……または勇ましく吠えて威嚇する。だが龍は顔に集る蝿の方が煩わしく感じたようで頭をぶるぶると震わせる。隙を見た竜達は襲い掛かる。しかし1匹は薙ぎた尻尾で吹き飛ばされ1匹は握り締めた拳で打たれた。龍に睨まれた最後の竜は恐れをなして空に逃げた。逃げる竜の追い飛翔した龍は容易に後を抜くと身体で螺旋を描いた。それは蛇が巻く塒のようで海に浮かぶ渦のようであった。驚く竜は急いで方向を転換しようとするが既に領域に入っている竜が逃れられる筈もなく虚しく捕縛された。翼は軋んだ音を立てながらへし折れていく口から吐く炎は次第に黒煙となった。そんな虫の息の竜を捕まえて浮遊する龍は遠心力で地面に投げつける。轟音を響かせ激突した竜の頭を片足で踏み潰すと息絶えて絶命した。すると先程叩かれた2匹の竜がよろよろと近付いてきた。龍は踏む亡骸から足を退けて2匹の竜に道を譲った。弱々しく亡骸に近付くと1匹が頭を上げて悲しく吠え1匹が顎を地面に突く。竜の白い眼が赤く染まる。それは点滅しては消えると身体からバチバチと火花が散ると大絶叫を空に響かせた。先程とは比べ物にならない速度で龍に近付く2匹の龍だが片方が頭突きで飛ばされもう片方の竜が咬み絞められた。それを地面に数度叩きつけて再度龍は空に舞った。雲の上に着くと同時に竜を放り投げ急速で下降する。白い雲を抜けた竜の視線の先には口から砲口を出した龍が居た。竜は在りし日の記憶を脳裏に思い馳せるのだった。

×××

「やった……。ようやく研究の成果が実った……!」

其処は使い古された研究室だった。辺りには書類の山が散乱しており飲み干して棄てたであろう水薬(ポーション)が散らばる。

(ドラゴン)を……作ったのだ」

彼の名前は【古代王ウィリアム】。古代に存在したラウル帝国の王だ。

「う……っ!」

ウィリアムは血反吐を吐いた。試験管の中に居る2匹が内側から叩く。

「大丈夫……大丈夫……」

ウィリアムは優しげな声で2匹に声を掛ける。それを妬ましく陰から見守る3匹の竜が居る。

「【ディーネ】……【フィーネ】……」

それは2匹の小人だった。

×××

「……っ」

赤い目が白に変わると同時に火砲は竜を貫いた。 竜は空中爆発を起こした。仲間を殺され憤慨した竜は空にいる龍に火球を放つ。龍は尻尾で薙って眼下に居る竜に火砲を放つ。それを避けた竜は飛翔し龍に戦いを挑むのだった。

「……」

【夏草や兵どもが夢の跡】。

その言葉を体現するが如く骸達は地に伏していた。

「……」

その場には弱者が足掻いた跡があった。強者が踏みにじった暴虐の傷跡が残っていた。しかし活きた者は誰も居なかった。

「鳴呼嗚呼嗚呼……」

龍の鳴き声と共に空には煌びやかな魔方陣が展開された。その森に住む生きとし生けるものが空を見上げた。空は泣いていた。発つ鳥達は意識を失ったかのように地面へと堕ちていく。地面は泣いていた。獣達は一様に頭を垂れて末路を受け入れる。

「……」

この時……この一瞬……。森に住む獣達は【争い】を止めた。腹を空かせた肉食獣も喰われる筈の草食獣も……この瞬間だけは身を寄せ合いお互いに鳴いた……。確かに【分かり合えた】。但しそれは降り頻る涙によって拭い去られる事となる。

「!」

咆哮と共に“それ”は落ちてきた。

瞬間“禁断の森”及びラウル古代遺跡はアルガスタの地図から抹消された】

どうなる事やら

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