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白豚貴族だったどうしようもない私に前世の記憶が生えた件 (書籍:白豚貴族ですが前世の記憶が生えたのでひよこな弟育てます)  作者: やしろ


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SAN値直葬大絶叫!

いつも感想などなどありがとうございます。

大変励みになっております。

次回の更新は、4/19です。


 皆に似合ってると声を掛けられて、レグルスくんも奏くんも紡くんも宇都宮さんも満更でなさそう。

 だけど制服はこれだけじゃないんだよねー。

 元の服に戻るときはブローチに触って「解除」って叫ぶだけ。

 伝えると四人ともブローチに触れつつ「解除!」と勢いよく叫ぶ。すると上手いこと衣装がブローチに吸い込まれて、反対に仕舞われていた普段着が戻ってきた。


「すごぉい! にぃに、すごい!」

「マジですげぇ! こんなこと出来るんだ!?」


 レグルスくんと奏くんが興奮して手をブンブン振り回してる。紡くんはというと、ぽっと頬っぺたを赤くした。


「あの、これ、どういうしくみですか!?」

「えぇっとね……」


 ロスマリウス様の魔術式を解析した結果、正直転移魔術の応用としかいえない。なにせ私は感覚派。パッとやってサッっていうイメージを元に、ああしてこうして。

 そんな不明瞭な説明では解んなかったのか、紡くんが眉を八の字にする。あぁあ、脳筋タイプの魔術師でゴメンよ。けど横合いからヴィクトルさんが助け舟を出してくれた。


「つむたん、大根先生に変身みてもらったらいいよ。上手く説明してくれるから」


 ヴィクトルさんの言葉にロマノフ先生やラーラさんも頷く。勿論私もだし、レグルスくんも頷く。

 トドメに大好きなお兄ちゃんから「おれも若様の説明解んなかったから、大根先生に訊いてみてくれよ」と言われたことで、紡くんは使命感に燃える目で「まかせて!」と目を輝かせてくれた。助かった……!

 因みにヴィクトルさんは「子どもの玩具になんて高度な技術をって思った!」って大笑い。原理が解ってても、紡くんに説明する教師スキルが足りないって判断をしたんだそうな。

 それで元の服に戻ってもらったところで、ロマノフ先生に声をかける。ソーニャさんからの誕生日プレゼントを、ロマノフ先生には預かってもらってたからだ。

 空間にぽっかり空いた穴に手を突っ込むと、ロマノフ先生がソーニャさんにいただいた大きな箱三つと小さな箱一つを出してくれる。

 小さいのは私ので、後の大きいのがレグルスくんと奏くんと紡くんの。

 それぞれ渡すと、早速三人は試着してみることに。

 着替えを手伝おうかって言ったんだけど「これ着て冒険に行くのに、一人で着られないと困るんじゃね?」という奏くんの一言で、皆と一緒に待機。

 ソワソワ待っている間に、私は自分の分のプレゼントを開けることにした。

 私が片手に持てるくらいの重さだけど、さて?

 綺麗なラッピングを外して、箱の蓋を外す。すると中に入っていたのは、中身のつまったリュックサックで。

 首を捻りながら中を検めると、手のひらサイズの布で出来た円錐の置物と、同じく手のひらサイズの籐のバスケット。バスケットの中身はミニチュアサイズの食器……と思いきや、お皿を一枚取り出すと実用サイズに変化した。

 ラーラさんが「ああ」と呟く。


「これって伯母様の使ってた冒険セットじゃないか……」

「そうですね。その円錐は外に放り投げると大きさが変わって、夏に私達がキャンプに使ったようなテントになるんですよ」

「え!? いいんですか!?」

「え? いいでしょ。伯母様が渡したんだし」


 ロマノフ先生の説明に驚くと、ヴィクトルさんがツンツンとテントになるらしい布の円錐を突く。

 ロマノフ先生の説明によると、この品も何処かのダンジョンから持ってきたものだそうで、ソーニャさんはこれでご友人達との冒険を快適に過ごしてたとか。

 この他にも冒険の用具はあるから、使わなくなって久しいけど役に立つ物を譲ってくれたみたい。これが入っていたリュックサックもマジックバッグの機能付き。今私が持ってるマジックバッグの倍くらいの容量はあるらしい。


「これでレグルスくんや奏くん紡くんとキャンプしますね!」

「そうしてやってください。喜びますよ」

「はい!」


 ホクホクしていると、皆もにこにこ笑っている。

 料理長やアンナさんは「キャンプ用にまたペミカン作りますね!」って言ってくれるし、源三さんやヨーゼフは「庭でもキャンプできる場所を作りましょうね」って。

 ロッテンマイヤーさんも「庭ならお泊り会をしても大丈夫ですよ」と穏やかに頷いてくれた。エリーゼや宇都宮さんも「その時はお掃除などなどお任せ下さいね」って言ってくれる。

 楽しいことが、これから先も一杯だ。


「ありがとう! そのときはよろしくお願いします!」


 お礼を言えば、皆「どういたしまして」と穏やかに返事してくれる。ここが私の守りたい場所で、守りたい人達だ。

 頑張ろう。

 きゅっと手を握っていると、食堂のドアが開いた。


「にぃに、きがえてきたよ~」

「おまたせ!」

「おまたせしました!」


 キラキラ笑顔のレグルスくんを先頭に、奏くんや紡くんが帰って来た。


「「「どう?」」」


 三人揃って腕組みして、胸を張る。

 三人ともちょっとずつレクスの衣装と似ていて、ちょっとずつ違う。例えばレグルスくんはインナーはハイネックのカットソーみたいなんだけど、ジャケットの袖がレクスの衣装と同じく幅広で、切れ目の上の方がくっ付いている。袖口に通された紐でまくり上げて絞った袖を、更に余った布の先を背中側で回して結んで、たすき掛けのように処理できるっぽい。

 奏くんはインナーの方がハイネックまではレグルスくんと同じなんだけど、ノースリーブ。ジャケットは弓を射るのに邪魔にならないよう、片袖を抜いて着るようになっている。

 紡くんは奏くんと同じタイプのインナーだけど、ジャケットはレグルスくんと同じく絞って使う感じ。

 下は私もスラックスだからか皆そうなんだけど、レグルスくんや奏くんは膝まであるブーツ、紡くんはショートブーツだ。


「わぁ、カッコいいねぇ!」

「にぃにとつむとかなとおそろいだね!」

「チームって感じするよな!」

「つむたちつよそうにみえるかな!?」


 きゃっきゃうふふしていると、先生達も「素敵だ」って口々に言ってくれる。ロッテンマイヤーさんも頷いてくれたし、他の皆もそれぞれ褒めてくれた。

 でも源三さんがちょっと難しい顔して、奏くんと紡くんに声をかける。


「奏、紡、その服に恥じない行動をとるんじゃぞ」

「おう!」

「うん!」

「強い者には強いというだけで、振舞いに気をつけにゃならん。相応の責任も出てくる。分ったな?」


 その言葉は奏くんや紡くんに向けられているけど、きっと私やレグルスくんにも当てはまる。

 私がレグルスくんの手を取ると、レグルスくんは奏くんの手を握った。そして奏くんは紡くんの手を取った。


「「「「はい!」」」」


 四人で声を揃えると、源三さんは一瞬びっくりしたみたいだけど目を細めて頷く。

 するとロッテンマイヤーさんとロマノフ先生がパチパチと拍手してくれて、それにヴィクトルさんやラーラさん、料理長やアンナさん、エリーゼや宇都宮さんやヨーゼフが続いた。

 冒険者パーティー・フォルティスは新たなステージに進むんだ。具体的にはその年になったら見習いからすぐに卒業できるように、依頼をこなして信用度を上げなきゃ。

 それが今年の抱負っていえばそうかな。

 そういえば新年の抱負で思い出したけど、昨日の年越しコンサートでレグルスくんは新年の抱負を聞いてほしいって言ってたっけ?

 思い出したから、早速聞いておこう。


「ところでレグルスくん、昨日何か新年の抱負の話してなかった?」


 こてりと首を傾げると、レグルスくんが「そうだった!」と声を上げた。


「あのね、れーね……。うぅん、おれ、きょうからじぶんのこと『れー』じゃなくって『おれ』っていうね? あと、にぃにのことも『あにうえ』ってよぶ!」


 アイエエエ!? ナンデエエエ!?

お読みいただいてありがとうございました。

感想などなどいただけましたら幸いです。

活動報告にも色々書いておりますので、よろしければそちらもどうぞ。

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― 新着の感想 ―
[一言] しんじゃう そんな……ひよこちゃん待ってせめてあと5年待って……
[一言] ひよこちゃん「俺」 若様&ドクシャに大ダメージをあたえたようだ。
[一言] 「兄上」はいずれ...と思ってましたけど 「おれ」かぁ(遠い目) いつまでも「ひよこちゃん」って思ってちゃいけないんだろうけど、あげはくんも読者もちょっと寂しいよ つむくんはせめてあと1…
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