1話
《月に到着しました。船内はなんでもありなのでご自由に動いてもらって結構です。宇宙服標準装備。では、重力オールゼロパーセントに宇宙船解析中、解析ロード、オールスキャン、インビジブルシステム解除、階段スキャンオール100パーセント。自動迎撃システム解除。船内には空気と二酸化炭素がありますので解析確認、オールクリアー未知の力式エネルギー充電完了、エネルギーコアアートスキャン解析データ解析中、解析完了オールオーケイ、オールクリア》
「凄すぎ、なんだこれは、透明な宇宙船にもなれるし、未知の科学スゴスギ」
と、まあ、すごいの一言しか言えない。
逆に地球から月にこれるなんて怖いな。
もう口がヒラいたまんまだ。あまりのすごい科学力に言葉もでない。(出てるじゃないか!言葉!!)
水鉄砲が勝手に変形していく。
カジャン ピーガシャン、ヒーガシャン。
俺の、左腕に適合した未知の力が勝手にトランスフーォー〇していく。
生々しい、俺の左腕が生々しい、怖い。自分の左腕が怖い。
《メンズ・マスター、変身しますか?YES/NO》
「え?俺に言ってるの?」
《左様》
「じゃあ、NOでお願いします」
《無理、YESしか認められない》
「え?なんでそんな設定をいれるの?」
《設定?なんのことやら》
「うわ、都合いいな、じゃあ仕方なくYESでお願いします」
《了解。デブ》
「え?なんで、メンズ・マスターからすぐにデブに落とすんですか?」
《お主の体格がデブだから》
「納得しました」
《では、変身します》
「お願い申し上げます」
《変身》
「う、こわいな」
もう、デブリと頷くしかなかった。(だから、デブだから頷けないよ!)
《変身完了、全肉体スキャン完了。メイン・マスター変身が完了しました》
はぁ、なんでこんなときだけメイン・マスターと呼ぶんだろうか。
意味がわからん。
《サンスポー水鉄砲変身完了、自動宇宙服装着完了。オールクリアー安全を確認しました》
「本当に?安全なの?」
《オールクリアーモンマンタイ》
正直、どこでモンマンタイという言葉を学んだか、教えてもらいたいもんだな。
《お主の母親にも同じことをしてるから大丈夫だ》
「なんかよく知らないけど、ママには優しいのかい?」
《左様、お主は特別だ、ママのほうはもっと特別だ》
う、むり。さすが俺のかーちゃん、マジ天使。俺は、マザコンだ。認める。
順応した。ってか適合したってなんなんだろうか。
とりあえず、聞いてみよう。
《ママは天使、お前はデブだからいい加減立場をわきまえろ》
性格悪。
《では実験がしたいから月に下りようか》
え?いまさらっとオソロシイことを言ったぞ。
こわいな、17歳で月におりるってどうなんだろうか、不思議すぎる。
《信用しろ、ウソは言わない、宇宙服きてるから問題なしだ》
「じゃあ信用しようかな、ウソじゃないよね?」
《ウソがつけない未知の生命体だから、私は正直ものだ》
「わかった。じゃあ信用しようかな」多分。
《大気確認、酸素なし》
「うん。知ってる」
映画でよくあるなーこんなシーン。
まぁ映画館いったこと1度しかないんですけど。
よし下りてみよう。
軽く怖いけど、もう信用するしかない。
階段だしき物体を下りて月に下りる俺。
目の前に広がる宇宙空間に全く感動しなかった。
うん。なんかテレビとか映画館のスクリーンと一緒かな、「どへ」(変な言葉やめて)
地球が見えるし、たしか、第三惑星だったかな、多分、知らないけども・・・。
階段を下りて月にクレーターがある。
それは、お約束かな、クレーターがあるのかすごいな。
《実験がしたい、付き合ってほしい、いいかな?メイン・マスター》
「え?なんの実験?詳しく教えてほしいな」
《地球を崩壊できる力がまだ残っているか、実験したい、未知の力がまだあるかを確認したい》
「今、さらっと怖いこと言ったな、わかった付き合うよ」
《感謝感激、ありがとうございました》
お?ありがとうございました。って言えるんだ、すごいな、さすが未知の生命体。
《ネオクール》
「いや、それはいらないな、ほしくもなんともない」
《衛星をハッキングして言語を覚えたのだ》
「いいと思います。よくある映画の設定だな」
ママしか基本信用できる人間しかいないから、もう未知の生命体も信用しようかな。よし、決めた、信用しよう、軽くだが。。。
《サンスポーエネルギー源コアエイドリス、ゼロ・セーフティーロック解除半透明ウィンド表示、特殊コア発動、ファストーセーフティーロック解除、セカンド・セーフティーロック解除、サードセキュリティーロック解除、オールクリアー最後の封印、〇〇〇xxxxxxxAOBスラッシュ、解除、レベル無限解除、封印解除、エネルギースキャン1、2、3、未知の力よ、我の左腕にパワーエネルギー源、ロード、スキャン開始、3.2.1.スキャン完了、オールクリアーエネルギー源120パーセントロックオン、ロックオン・第三惑星地球にロックしました。地球を破壊しますか?YeS/NO
当然イエス。左腕に寄生した未知・未知の力よメテオリ・アウト・バーストエネルギー120パーセント確認しました。惑星壊しバーストエネルギー発動します。発射開始、3、2、1、0、発射します》
え?俺の意見全く無視?YeSっても言ってないのに勝手イエス回答しないでほしい。
キチガイナノカナ、この、左腕に寄生した未知の力は、もうやばいと思う。(勝手にやらないでほしい)
勝手にドンってどういうシステムなんだろうか?
教えてください。
《第三惑星。惑星地球の破壊に成功しました》
称号 地球を破壊した17歳の男
80億人の人類を滅亡させてしまいました。
こわとです。
もう知らない。
地球滅亡しました。
ボクシングでこんな有名な言葉がある。
左を制するものは世界を制す。
本当でした。
左腕に適合した未知力が、地球を破壊してしまった。
やばいですな、これ、どう、再生されればいいんだろうか?
もういいや、あきらめました。
地球人、さようなら。
後日談としてママの未知の右腕で地球を元通りにしておきました。
このことは、うちの息子?にはナイッショってことで。
地球はまだ残ってます。
知らない真実を教えないこともまたアレってことで・・・・。